知っておきたい!
試合前・遠征時の食事
チェックポイント

多くの競技がリーグ戦やインカレを迎える秋から冬は、学生アスリートにとって集大成となる季節。ベストコンディションでシーズン最後まで戦い抜くために、食品選びや安全面も意識しながらコンディションを整えていきましょう。
チェックポイント①
試合前に控えたい食品リスト
試合前は緊張やストレスにより、消化吸収力が抑制され、便秘や下痢などの胃腸系の障害になる可能性があることも想定します。いつもは平気な食材でも、お腹を壊したり、食中毒のリスクがあるため、安全面に配慮した食事を心がけます。

揚げ物や生もの、刺激物
消化に負担がかかる揚げ物、お寿司などの生ものや香辛料のきいた刺激物、生焼けのステーキなどは避けましょう。
食物繊維を多く含む食材
根菜類、海藻、きのこ類などは摂りすぎるとお腹が張ったり、腹痛の原因にもなるため気をつけます。事前に試してみて、「スッキリして調子がいい」場合は、適度に食べてもかまいません。
カフェイン
パフォーマンス向上にカフェインは有効ですが、過剰摂取や常飲は睡眠障害やカフェイン中毒のリスクがあるため注意が必要です。
チェックポイント②
遠征先でのメニュー調整
宿泊を伴う遠征では、食事内容のコントロールが比較的難しくなります。宿泊先が決まったら、献立のリクエストが出来るかどうかを問い合わせてみましょう。もし可能な場合は、「揚げ物は控えて低脂質のおかずにしてもらう」、「いも類やかぼちゃのおかずを追加してもらう」など相談するのも一つの手です。

現地で食事を調達する場合は、宿泊施設や試合会場の近くにスーパーなどがあるかを事前に確認しておくと安心です。
緊張感が高まる試合期は、心身ともによい状態であるほど、気持ちに余裕が生まれ、食事内容にも気を配ることができます。また、試合直前になり「何を食べれば?」と気にする人もいますが、むしろ、食べ慣れない食品を摂ることで調子を崩すこともありますので、普段から食べ慣れている食品を選ぶようにしましょう。
監修者
柴崎真木さん
管理栄養士、健康運動指導士、健康科学修士、経営学修士(MBA)
日本代表を目指す競泳選手への食事アドバイスをきっかけにスポーツ栄養士へ。現在はジュニアからトップアスリートまで、さまざまなスポーツの栄養サポートに携わる。




