熱帯夜でもぐっすり眠れる!
睡眠環境の整え方

日に日に気温も上がり、寝苦しい季節がやってきました。夜中に目が覚めたり、翌日に疲れが残っている人も多いのでは? そんな夏の寝不足を解消する睡眠環境の整え方を紹介します。
POINT:寝具は夏用にする

夜中に目が覚める原因の一つは、布団に密着した背中が蒸れることです。涼感がある麻や楊柳のシーツ、通気性がいい敷きパッド、マットレストッパーなど敷き寝具を整えてください。カラダを動かすたびに熱が逃げていくので、寝心地のよさがアップします。
POINT:抱き枕を使う

横向きで寝ると背中がマットレスに密着しないので蒸れにくく、夜中に目が覚める中途覚醒を防げます。抱き枕を使うと、横向きで寝やすくなり、背中の通気性も確保できます。また、わきの下、ひざの間にも隙間ができて、涼感が得られます。胸の圧迫も防げるので、呼吸が楽になる効果もあります。
POINT:精油を活用する

ペパーミントの精油(エッセンシャルオイル)には体感温度を4℃下げるという実験結果があり、良質な睡眠効果が得られることは広く知られています。ただし、ペパーミントだけだと覚醒作用があるので、睡眠効果を期待するためにはラベンダーとブレンドするといいでしょう。
POINT:他人との体感温度差を調節する

寮で複数の人と一緒に生活している学生アスリートも多いと思いますが、「暑がりの人」「寒がりの人」など温度の感じ方はさまざまです。暑がりの人が薄着になったり、寒がりの人が厚着になるなど、着るもので調整してください。暑がりの人はタオルケットにするなど、かけ布団の保温性で差をつけるのも一つの方法です。
「今日から始める!夏の快眠メソッド」も参考にしながら、睡眠環境を整えて暑い夏を乗り切っていきましょう。
監修者

三橋美穂さん
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー
全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。著書は「オトナ女子の不調と疲れに効く 眠りにいいこと 100」(かんき出版)など多数。