アミノ酸大百科

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リシン(リジン)とは

リシン(リジン)のはたらき

◆代表的な必須アミノ酸です。
◆小麦粉や精白米などの穀物に不足しがちなアミノ酸です。

例えば小麦では理想的なアミノ酸パターンと比べて、リシン(リジン)が最も不足しており、良質なたんぱく質とはいい難いです。事実、たんぱく源として小麦粉に依存する事が多い発展途上国では、不足しがちなアミノ酸であることが明らかとなりました。
リシン(リジン)などの必須アミノ酸が不足すると、成長障害や重篤な場合には生命に影響を与えることなどもあります。アミノ酸バランスの悪い穀類に不足するアミノ酸を補うことで、栄養価を高めることができます。

理想的なアミノ酸バランス図

リシン(リジン)の効果

・リシン(リジン)は、アルギニンと一緒に摂ることで、精神的ストレスや不安感の自覚レベルが高い人のストレスや不安感を軽減することが期待されます。
・リジン(リシン)は動物にも必須のアミノ酸です。豚や鶏は、主に穀物を中心とした飼料で飼育されますが、穀物は特にリシン(リジン)が不足しがちで、アミノ酸バランスがあまりよくありません。飼料にリシン(リジン)を中心としたアミノ酸を補うことで家畜の成長がよくなったり、排泄される窒素が低減されたりする効果があります。

リシン(リジン)が多く含まれる食品

さくらえび、ゼラチン、豚肉、鶏肉、たら、チーズ、大豆製品などに多く含まれています。

※特定の食材に偏らず、複数の食材をバランスよく摂り入れましょう。