トップ 韓国料理 豆知識 ナムル ナムル料理

韓国料理 豆知識

ナムル料理

写真:唐辛子の葉

唐辛子の葉は、コチュカル(唐辛子粉)でピリ辛にあえる。

ナムルは素材のもつ味や香り、素材そのものの色や栄養素を生かして作る繊細な料理です。韓国の野菜料理にも生のものや火を通すものがありますが、ナムルは火を通して作る野菜料理の代表格なのです。

調理のしかたは材料によって少しずつ違いますが、エホバク(韓国かぼちゃの若いもの)、きゅうり、トラジ(ききょうの根)などは塩もみした後、水気をとり油で炒めて調味します。ほうれん草やミナリ(せり)などは、サッとゆでてからあえたり炒めたりして調味します。どこの家庭でも手軽に作られるコンナムル(豆もやしのナムル)は、塩水でゆでたものをあえて作ります。ゴサリ(ワラビ)、シレギ(干した大根の葉)、干したなすなどの乾物は、水で戻してからゆでて水気をとり、炒めたりあえたりします。味つけはねぎ、にんにく、しょうゆ、塩、ごま塩、ごま油などが基本ですが、材料によってはコチュジャンや、みそを加えてあえます。

写真:コチュジャンを混ぜて食べるビビンバ

いろんなナムルをのせ、コチュジャンを混ぜて食べるビビンバ。

ナムルはそのまま食べるだけでなく「ナムル・パプ(炊き込みご飯)」にすると、とてもおいしいものです。
代表的なナムル・パプといえばコンナムル・パプ(豆もやしご飯)。コンナムルは炊き込みご飯にとてもよく合う素材なのです。作り方は簡単で、ご飯を炊くときにコンナムルを加えて一緒に炊きあげるだけです。お好みで牛肉や豚肉などを一緒に加えてもおいしい炊き込みご飯になります。また、チュイナムル(シラヤマギク)・パプは干したチュイナムルをごま油と塩で炒め、炊きあがったご飯に混ぜて蒸らします。ナムル・パプには「ヤンニョム・ジャン(香味だれ)」を添えて、好みでご飯にかけて食べます。ヤンニョム・ジャンはしょうゆ、コチュカル(唐辛子粉)、おろしにんにく、ねぎのみじん切り、ごま、ごま油などを混ぜ合わせて香ばしく作ります。ナムルが主役になるもうひとつのご飯は、そう、ビビンバです。いろんなナムルを盛りつけ、コチュジャンを混ぜて食べるビビンバは、ナムルの豊富な栄養が生きているメニューです。

写真:ケッイプ・ナムル

ケッイプ・ナムル(えごまの葉ナムル)は、サッとゆでてあえて作る

写真:ゴサリ・ナムルとトラジ・ナムル

お正月や祭事のときに食べるゴサリ・ナムル(わらびナムル)とトラジ・ナムル(ききょうの根ナムル)

写真:チャム・ナムル

チャム・ナムル(みつ葉ナムル)の香り高さは絶品

コンナムル(豆もやしのナムル)

写真:コンナムル(豆もやしのナムル)

【材料】

  • 豆もやし150g
  • 大さじ1
  • 2カップ
  • ねぎ約4cm
  • ごま油大さじ1/2
  • ごま塩少々
  1. 豆もやしは根を取り水洗いして鍋に入れ、塩、水を加えてゆでて水気をきる。
  2. ねぎはみじん切りにする。
  3. 豆もやしにねぎのみじん切り、ごま油、ごま塩を加えてあえる。

※豆もやしは塩ゆでしているので、和えるときのごま塩は好みで調節します。
豆もやしが生臭くなってしまうので、ゆでている途中で蓋を開けないようにしましょう。

エホバク・ナムル(韓国かぼちゃのナムル)

写真:エホバク・ナムル(韓国かぼちゃのナムル)

【材料】

  • ズッキーニ2本
  • 大さじ2
  • ごま油大さじ1
  • 赤唐辛子1本
  • ごま塩大さじ1
  • 少々
  1. ズッキーニはタテ半分に切って半月切りにし、塩を振ってしばらくおき、水洗いして水気をとる。
  2. 赤唐辛子は輪切りにする。
  3. フライパンにごま油を入れて熱し、1のズッキーニを炒める。全体に油がまわったら赤唐辛子を加えて手早く炒め、器に盛る。
  4. 仕上げに、ごま塩を少々かける。

※エホバク(韓国かぼちゃの若いもの)とズッキーニ、どちらで作ってもよい。

ネンイ・ナムル(ぺんぺん草のナムル)

写真:ネンイ・ナムル(ぺんぺん草のナムル)

【材料】

  • ぺんぺん草(なずな)100g

【調味料】

  • コチュジャン大さじ1/2
  • 砂糖小さじ1
  • ねぎ(みじん切り)大さじ1
  • にんにく(すりおろし)大さじ1/2
  • ごま油小さじ1
  • ごま塩小さじ1
  1. ぺんぺん草(なずな)は黄色い葉を取り除いて水洗いする。
  2. 1をサッとゆで、水にさらして水気をとる。
  3. ぺんぺん草の長さを半分に切る。
  4. 調味料を好みに合わせて混ぜ、3をあえる。

シレギ・ナムル(干し大根葉のナムル)

写真:シレギ・ナムル(干し大根葉のナムル)

【材料】

  • シレギ(干した大根の葉)50g
  • サラダ油大さじ1
  • 大さじ3
  • ごま油大さじ1/2

【調味料】

  • しょうゆ大さじ2
  • ねぎ(みじん切り)大さじ1
  • にんにく(すりおろし)大さじ1
  • ごま塩大さじ1/2
  • ごま油大さじ1/2
  • 少々
  1. シレギは水につけて戻し、ゆでてサッと水にさらす。
  2. 調味料を混ぜて1を和え、フライパンにサラダ油を加えて熱し、炒める。
  3. 水を加えて蒸し煮し、茎がやわらかくなったらごま油を加えて火を止める。

ケッイプ・ナムル(えごまの葉ナムル)

写真:ケッイプ・ナムル(えごまの葉ナムル)

【材料】

  • ケッイプ(えごまの葉)150g
  • 少々
  • 2カップ
  • にんにく(すりおろし)小さじ1
  • ごま塩小さじ1
  • ごま油小さじ1
  • サラダ油小さじ1
  1. えごまの葉は茎を取り除き、水洗いする。鍋に入れ、塩と水を加えてゆで、水気をしぼる。
  2. にんにく、ごま塩、ごま油を混ぜ、1をあえる。
  3. ライパンにサラダ油を熱し、2をかるく炒める。

コンナムル・パプ(豆もやしの炊き込みご飯)

写真:コンナムル・パプ(豆もやしの炊き込みご飯)

【材料】

  • 1カップ
  • 250cc
  • 豆もやし200g
  • えのきだけ少々
  • 牛肉50g

【牛肉の下味用調味料】

  • しょうゆ大さじ1/2
  • 砂糖小さじ1
  • ねぎ(みじん切り)小さじ1/2
  • にんにく(すりおろし)小さじ1/2
  • ごま油少々
  • こしょう少々

【ヤンニョム・ジャン(香味だれ)】

  • しょうゆ大さじ2
  • コチュカル(唐辛子粉)小さじ1
  • 大さじ1
  • にんにく(すりおろし)小さじ1
  • ねぎ(みじん切り)大さじ1/2
  • ごま大さじ1/2
  • ごま油小さじ1
  1. 米は洗い、ざるに上げて1時間ほど置く。
  2. 豆もやしは根を取り、えのきだけは根元を切り落とす。
  3. 牛肉に下味用調味料を混ぜて炒める。
  4. 炊飯器に米と豆もやし、牛肉、水を入れてご飯を炊く。
  5. 炊き上がったらえのきだけを混ぜて蒸らす。
  6. ヤンニョム・ジャンの材料を混ぜ、お好みでかけて食べる。

チュイナムル・パプ(シラヤマギクの混ぜご飯)

写真:チュイナムル・パプ(シラヤマギクの混ぜご飯)

【材料】

  • 乾燥チュイナムル(シラヤマギク)50g
  • ごま油小さじ1
  • 少々
  • 1・1/2カップ
  • 2カップ
  • マッシュルーム2本
  • かいわれ少々

【ヤンニョム・ジャン(香味だれ)】

  • しょうゆ大さじ2・1/2
  • ごま油大さじ1/2
  • 赤唐辛子2cm
  • ごま大さじ1/2
  • にんにく(すりおろし)小さじ1
  • ねぎ(みじん切り)大さじ1/2
  1. チュイナムルをゆで、水気をとってごま油と塩であえる。
  2. 炊飯器に洗った米と水を入れてご飯を炊き、炊き上がったら1を加えて蒸らす。
  3. マッシュルームはせん切りにする。ヤンニョム・ジャンの材料を混ぜる。
  4. 器にご飯を盛り、マッシュルームとかいわれを飾り、ヤンニョム・ジャンをお好みでかける。