「チゲ」の塩分、実は意外と少ないのはご存じですか?
コクのある真っ赤なピリ辛スープが食欲をそそる、刺激的な韓国の鍋料理「チゲ」。
スーパーやコンビニでインスタントのカップスープとして売られたり、ひとり鍋用としてパックになって展開されていたり、普段の食事と合わせて楽しみたいという人も多いのが特徴的です。
ついクセになってたくさん飲んでしまう「チゲ」のスープですが、あれだけ濃厚な味わいだと、塩分が心配になりますよね。でも実は、「チゲ」の塩分ってほかの鍋料理に比べ、意外と少ないんです。
●「チゲ」にやみつきになる理由は「うま味」の多さ
「チゲ」の主な材料は、発酵食品であるキムチや、ニラ、あさり……など。実はどれも「うま味」を多く含む食材です。
「うま味」というのは、食べ物のおいしさを構成するうえでもっとも重要な味。「うま味」の成分である「アミノ酸(グルタミン酸塩)」や核酸と呼ばれる「イノシン酸塩」「グアニル酸塩」を組み合わせると、「うま味」がぐっと増すのです。
●「うま味」は組み合わせることでぐっと強くなる!
「アミノ酸(グルタミン酸塩)」と核酸を組み合わせることで「うま味」が強くなることはわかりましたが、核酸とは何なのでしょうか。
「核酸(イノシン酸塩、グアニル酸塩)」も「うま味」成分の一種で、肉類や魚介類などに含まれます。たとえば肉類であれば豚肉、魚介類であれば、ほたてや牡蠣など、「チゲ」の具材としてよく登場するものに含まれているのです。
「チゲ」はアミノ酸(グルタミン酸塩)と核酸(イノシン酸塩、グアニル酸塩)を組み合わせて「うま味」をぐっと引き出してつくられている料理なのです。これはやみつきになってしまうのにも納得ですね。
さらに、「うま味」には食材の味をまとめ、辛味をまろやかにし、味を強める力があります。だからこそ「塩味」などの味つけを多くしなくても、おいしさを強く感じられるのです。
うま味調味料を使うことで手軽に「うま味」をプラスできます。食材との上手な組み合わせで、減塩しながら満足の高いレシピが作れますよ。