Support Director
SHIMPEI ASHINA
2006年、味の素株式会社入社。2012年よりブラジル法人に出向。販売・マーケティング部門で、ブラジル国内の“ありとあらゆる場所”を訪れながら、「アミノバイタル®」事業と「ビクトリープロジェクト®」のブラジルでの立ち上げを担当。2020年、帰任。2023年より、現職である「ビクトリープロジェクト®」パラリンピック担当に着任。アスリートたちへの支援を通じ、「誰もが活き活きと、”自分らしく”輝ける社会」を目指す。
「ビクトリープロジェクト®」に初めて関わったのは、ブラジル法人に出向していたときです。
リオ2016オリンピック・パラリンピックは現地で経験しました。その時に感じたのは、パラスポーツに対する認知度や関心度の違いです。DE&I先進国と言われているブラジルと比べると歴然とした差がありました。
味の素(株)は、性別や年齢、国籍、そして障がいの有無に関わらず、誰もが自分らしく生活できる共生社会を作っていきたい、と本気で考えていますが、まだまだ私たちの活動は足りないと思っています。
自分自身の限界に挑戦しているパラアスリートはまさに“輝ける個性”の持ち主。彼らの“自分らしさ“がもっと輝くよう、全力でサポートすることが、自分自身の使命だと考えています。
私は人生の約半分を海外で暮らしてきました。日本にいて感じるのは、普段の生活で健常者が障がいを持つ方たちと接する場面があまりに少ない、ということ。性別や国籍、肌の色の違いのように、障がいを持つ/持たないということも、“自分らしさ”ということを、パラリンピックを通して伝えていきたいですね。
私の座右の銘は「善悪を以って道理をなす」。
昔、アルバイトをしていたお寺の住職に教えていただいた言葉です。何か迷ったときには自分の良心が正しいと思った方を選べ、と。だったら迷うことはないですよね。
「ビクトリープロジェクト®」の一員として、自身のこれまで培った経験を活かして、精一杯やりたい。せっかく生きているのであれば、人が笑顔になる、良いことをしたい――その気持ちを常に持って、日々、プロジェクトに邁進しています。
右側の白い物体はポリ袋。
ブラジル赴任のころから、必ず持ち歩く必需品。
「ブラジルでは、1家族しか住んでいないような山奥にまで営業に行くんです。非常に過酷な環境のなか、ポリ袋は雨合羽替わりにもできる必需品なので常にカバンに入れていました。その習慣は日本に戻ってからも変わってません。」