兵庫県神戸市出身の日本の柔道家。階級は66kg級。得意技は背負投、袖釣込腰。妹は52kg級の阿部詩。東京2020オリンピックでは同日に兄妹で金メダルを獲得。そして、パリ2024オリンピックで連覇達成。2大会連続、日本柔道通算50個目の金メダルを手にした。
東京2020オリンピック、パリ2024オリンピックの2大会で金メダル獲得という、最高の結果を出し、その実力を示した阿部一二三選手。その強さに更なる磨きがかかっていることは、いずれの試合結果を見ても歴然だ。自分自身のカラダとメンタルを常にベストコンディションに保つことができる秘訣とは? 「食」を通して「心技体」を実感している、という阿部一二三選手に話を聞いた。
しっかりと栄養バランスの取れた食事をとっていると、試合中の激しい動きのなかでも、冷静に考えることができるようになるんです。国際大会では一日に何試合もすることになるのですが、「しんどいな」と感じる試合はなくなりましたね。
そう語る、阿部一二三選手。普段の生活でも積極的に自炊をすることで、自分自身の日々の変化にも気づくことができるという。
自分で大事だと思ったら基本的には忘れないんです。この食べ物にはどんな栄養がどれくらい含まれているかとか、最低限とらなければならない量とか。ただ、無理はしない。焼肉とか、ラーメンとかガッツリ系も、甘いものも食べますし。でも「これってどうなんだろう?」と迷ったときに、(「ビクトリープロジェクト®」の)栗原さんの存在が頼りになるんですよね。
阿部 一二三選手へのサポート①
「練習でのパフォーマンスを比較すると、好きなものだけ食べているときよりも、バランスのとれた食事をしているときのほうがいい」と語る、阿部一二三選手。
日々、食を通して自分自身の身体と向き合う重要性を知っているからこそ、「ビクトリープロジェクト®」ではより効果的で、継続性のある食事/補食を緻密に計画。二人三脚でベストコンディションの維持をサポートしている。
柔道という競技は階級別に分かれ、選手は常に体重を階級基準に合わせるための「減量」に取り組まなければならない。試合前日に行われる計量(減量)後、試合までの時間はわずか半日しか時間がない。その限られた時間の中で、どれだけベストコンディションに持っていけるのかが鍵となってくる。
栗原さんから提案していただいたのが「バケツ作戦」です。バケツとは、エネルギーを貯めることができる身体のキャパシティ。減量期に入ったら、規定体重を上回る大きなバケツを作り、筋肉を減らさないよう、その大きさを維持しながら、最後に水分を抜く、という方法です。
「ビクトリープロジェクト®」の方々にサポートしていただく前から、その考え方は理解していました。でも、自分だけで取り組んでいたときは、100%成功する、という精度まで上げることはできませんでしたね。
アスリートとして、すでに減量や栄養については十分な知識を持っていた阿部一二三選手。「ビクトリープロジェクト®」では、その知識やエビデンスをもとに整理し、栄養補給や食生活の質を高めていくサポートが何よりも重要と考えた。
例えば、どういうタイミングでアミノ酸を摂取するか。それまでは「練習後に」というようなざっくりとした感覚でしたが、栗原さんには「試合の何分後に、何を摂る」と、細かく教えてもらいました。そして、結果がついてきた。「このやり方は、自分の正解かもしれない」と実感しましたね。
阿部 一二三選手へのサポート②
計量直後の阿部一二三選手スペシャルメニューは、「ほんだし®」を使った「だし湯」と「パワーボール®」。減量で縮みきった胃腸を動かすのにだしの「うま味」は最強の道具となる。
「アミノバイタル®」
試合中は「ニュートリションプラン」に沿って、試合前後に最適な補食を提供。「アミノバイタル®」を使い分け、その日の最後の試合となる決勝戦でも良いコンディションを実現する。
「ビクトリープロジェクト®」のサポートが始まってから、数多くの場面で、食や栄養について様々な対話を行ってきた。現在の阿部一二三選手が感じている、「柔道家としての自分自身の強み」とはいったいどんなものなのだろうか?
もともと一本を取りにいく力は持っていると思います。「ビクトリープロジェクト®」にサポートしていただくようになって、長時間バテず、戦うことができる力がつきました。
例えば、筋力だけを考えれば、強い選手は海外に多くいます。でも、自分はバテることなくパワーとスピードを常に維持することができる。そして、一発の技の威力は誰にも負けないという自信があります。
そして、集中力ですね。
もちろん、まだ完成の域とは言えませんが、自分にとって理想の形――“心技体”に近づきつつある、と実感しています。
阿部一二三選手 スペシャル
レシピのポイントは、ズバリ「夏に打ち勝つ」!!
味の素(株)寺田智子
大会に出場する選手たちは「夏の暑さに打ち勝つ」ことも大切なポイント。暑さにバテないカラダづくりにはたんぱく質、不足するエネルギーを補うのに役立つビタミンB1、抗酸化作用で紫外線からカラダを守ってくれるビタミンCをうまく毎食に取り入れることが重要です。手軽なのにしっかり栄養、腹持ちの良いスープは、まさにオススメ!