「食用油」の適切な保存方法
食用油は光や熱により劣化しますので、直射日光や蛍光灯などの光を避け、暗くて涼しいところに保存してください。また、空気も油をいためる原因になりますし、キャップを閉め忘れるとアリやゴキブリなどの虫や水分が油の中に入ることもあります。開封後はしっかりキャップを閉めて保存してください。
※買い物帰りに炎天下の車の中に油を長時間置いておくのは禁物です!油は温度により膨張し、キャップがゆるんで油が容器から漏れることがあります。
- ◆調理後は鍋にそのまま置かない!
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揚げ物をしたあと、鍋の油をそのままにしておくのは禁物です。空気や光との接触が多く、酸化が促進されます。とくに鉄製の鍋を使う場合にはお気をつけください。
- ◆使い終わったらきれいにこす!
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揚げ油が熱いうちに油こしでろ過し、冷ましたあと、保存容器に入れます。油こし紙を使うと、細かい揚げカスもきれいに取り除くことができます。このとき、やけどには十分ご注意ください。汚れが少ない場合は、揚げカスが沈んだあと、上澄みだけを保存容器に移し替えてもかまいません。
- ◆密封し、早めに使用する!
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保存容器は光をさえぎり、密封できるものを使って、暗くて涼しい場所に保存します。一度でも使った油は未使用の油に比べて、いたみやすいので、なるべく早めに使いきるようにしましょう。
揚げ油には、さまざまな泡がつきものです。下記の泡は油の劣化によるものではありませんのでご使用いただけます。
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すぐに弾けて消える泡です。
種物や衣の水分が蒸発することによって出ます。
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ブクブクと盛り上がる、大きく消えにくい泡です。衣・種物のなかのレシチン※が油に溶けることによって発生します。
※レシチンは、卵黄・かきをはじめ、魚介類・肉類等に含まれる成分で、水と油を乳化させる性質があります。
開封後の油は光や熱、酸素にさらされることで劣化します。また揚げ油も数回繰り返して使用すると疲れてきます。
劣化した油は色、泡、臭い等が変わります。こんな状態になったら新しいものに変えましょう。
- ◆油の劣化の見分け方
- 【参考文献】
- ・「植物油がわかる本」 (株)J-オイルミルズ