味の素グループの品質保証に関する最近の取り組みやお知らせをご紹介します。
2015.09.03
2015年9月1日から4日にかけ、トルコのイスタンブールにおいて、第25回欧州化学受容研究会(European Chemoreception Research Organization: ECRO) 2015が開催されました。嗅覚研究でノーベル賞を受賞したFred Hutchinson がん研究所のLinda Buck博士を始め、欧米を中心におよそ180名の味覚、嗅覚および昆虫等の化学受容関連の研究者が参加しました。
味の素㈱は本研究会にスポンサーとして協賛し、うま味の有用性の理解促進のため、「Umami: beyond the taste for a healthier life(より健康な生活を支える味覚、“Umami”)」のテーマでシンポジウムの開催及びブース展示を行いました。
■シンポジウムのタイトル:
「Umami: beyond the taste for a healthier life(より健康な生活を支える味覚、“Umami”)」
講演内容:
1.「うま味と健康の関係についての概観」 (南デンマーク大学 Ole G. Mouritsen教授)
2.「味覚障害の臨床的評価」(ドレスデン大学 Thomas Hummel教授)
3.「健康状態とうま味の感度」(イスタンブール外科病院 Aytuğ Altundağ教授)
4.「口腔および全般の健康におけるうま味の重要性とうま味味覚障害の遺伝子診断の可能性」
(東北大学 庄司憲明教授)
シンポジウムには約40名が参加し、専門性の高い質疑応答が活発に行われました。また、展示ブースには、イラン、エジプト、イスラエル等からの研究者が訪れました。欧米や中東の研究者のうま味およびグルタミン酸の有用性の理解促進とネットワークの形成に大いに役立ちました。
イスタンブール外科病院 Aytuğ Altundağ教授 質疑応答の様子
味の素㈱は、今後もこのような国際学会でのワークショップやシンポジウムの開催により、科学に基づいたコミュニケーション活動を継続していきたいと考えております。