2014.06.13

SenseAsia2014シンポジウムで「うま味と健康」ワークショップが開催されました

2014年6月11日から13日にかけて、シンガポールにおいてSenseAsia2014 (The Asian Sensory and Consumer Research Symposium:アジア官能評価・消費者研究シンポジウム)が開催され、アジアを中心に世界からおよそ250名の食品関連の研究・開発者が参加しました。
味の素㈱はうま味およびグルタミン酸の有用性の理解促進のための「うま味と健康」ワークショップを開催し、また、シルバースポンサーとしても学会に協賛しました。

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SenseAsia2014シンポジウム ワークショップ

■ ワークショップのタイトル:「うま味と健康(Umami taste and health)」
講演内容:
1.「うま味物質の受容と生理学的な役割」 (味の素㈱イノベーション研究所 畝山寿之)
   うま味物質の口腔および消化管での受容と生理的な役割について
2.「アジアの食事におけるうま味を使ったナトリウムの低減と代替の官能評価研究」
   (シンガポールポリテクニック Dr.Jasmine Leong)
   アジアの食事におけるグルタミン酸および核酸による減塩効果について
3.「うま味と口腔健康」(東北大学 笹野高嗣教授)
   高齢者の唾液分泌機能低下による味覚障害のうま味による改善について
4.「うま味と肥満」(十文字学園女子大学 山本茂教授)
   ベトナムでのMSG摂取と体重に相関が無いとの研究と、日本で小児肥満が比較的少ない事への
   うま味の寄与の可能性について
5.「乳児の食嗜好と摂取」(米国モネル化学感覚研究所 Beauchamp所長)
   乳児の適正な食欲調節へのうま味(グルタミン酸)の寄与について

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左: 味の素㈱イノベーション研究所    右:会場での質疑応答
    畝山寿之

本ワークショップには、延べ約50名が参加しました。中でも味覚と健康の関係について関心の高い聴講者が多く、質疑応答も活発に行われ、食品関連の研究・開発者のうま味およびグルタミン酸の有用性の理解促進とネットワークの形成に役立ちました。
味の素㈱は、今後もこのような国際学会でのワークショップやシンポジウムの開催により、科学に基づいたコミュニケーション活動を継続していきたいと考えております。