品質保証トピックス

味の素グループの品質保証に関する最近の取り組みやお知らせをご紹介します。

2013.09.15

第20回国際栄養学会議におけるシンポジウム開催およびブース展示

2013年9月15日から20日にかけて、スペインのグラナダにおいて、第20回国際栄養学会議(20th International Congress of Nutrition)が開催され、世界からおよそ4000名の栄養学者、栄養士および医師等の参加がありました。

グラナダコングレスセンター

会場のグラナダコングレスセンター

味の素(株)はシルバースポンサーとして学会に協賛し、また、うま味およびグルタミン酸の安全性・有用性の理解促進のためのスポンサードシンポジウムを開催し、ブースも出展しました。

■スポンサードシンポジウムのタイトル
「うま味物質による食欲の管理と減塩:新規な栄養的アプローチ(Umami taste compounds to control appetite and reduce sodium intake: a new nutritional approach)」

シンポジウムの様子

左:司会 味の素(株)アナ・サンガブリエル、 右:シンポジウムの様子

■講演内容:
1.「うま味の紹介」(イタリアUniversity of Gastronomic Sciences Morini助教授)
基本味としてのうま味とその分子受容機構、うま味物質の食品中の存在等について

2.「乳児の食嗜好と摂取」(米国Monell Chemical Senses Center Beauchamp所長)
乳児の食欲調節へのグルタミン酸の寄与について

3.「タンパク質と食品とエネルギー摂取コントロール」(仏AgroParisTech Tomé教授)
動物実験での満足感形成におけるタンパク質の重要性とそのシグナルとしてのグルタミン酸の寄与について

4.「食欲と満足感の感覚増強」(英国University of Sussex Yeomans教授)
タンパク質による満足感のグルタミン酸による増強について

5.「味と減塩―公衆衛生への挑戦」(仏Université Pierre et Marie Curie Drewnowski准教授)
各国の減塩政策と現状のNa(ナトリウム)・K(カリウム)摂取量およびグルタミン酸による減塩効果について

スポンサードシンポジウムにはのべ約150名のご参加をいただきました。肥満と減塩は栄養学の大きな課題であるため関心が高く、質疑応答も活発に行われ大変盛況でした。

また、ブース展示には約300名のご来訪者がありました。主に欧州地域からのご来訪が多かったため、「うま味」をご存知ない方も多く、展示パネルや説明により理解を深めていただきました。栄養分野の主要オピニオンリーダーのうま味およびグルタミン酸の安全性・有用性の理解促進と、ネットワークの形成に大いに役立ったと思われます。

「うま味」について熱心に質問される来訪者

「うま味」について熱心に質問されるご来訪者

味の素(株)は、今後もこのような学会への協賛とシンポジウム・セミナーの開催およびブース出展により、科学に基づいたコミュニケーション活動を継続し、また世界の栄養問題の解決に貢献していきたいと考えております。