開発
本物のおいしさを家庭で再現できるレシピ案の検討(ほんだし®の場合)

だしの香りや風味を、いつまでも手軽に楽しめる「ほんだし®」。
本物のおいしさを家庭で再現できるよう、素材の特徴と役割を知り尽くしたレシピのプロが味や製法を検討します。

「食べてほっとする」理想の味を追求

「食べてほっとするみそ汁を作りたい」という私たちの強い思いから、今の「ほんだし®」は生まれました。「ほっとする」とはどんな味か、それは汁を飲んだ後に「ふわっ」と鼻から抜けるようなやさしい風味ではないか、と仮説を立てました。そして料亭のだしをもとに、種類が異なるかつお節や他の原料素材を使って試行錯誤を繰り返し、家庭での「理想のみそ汁」を設定しました。

「食べてほっとする」理想の味を追求

味覚に優れた社内パネラーや社外の主婦モニターが味を評価。

全く新しい製法で「ふわっ」と香るかつお節を開発

実際に手に入るかつお節の中で、「ふわっ」と香るものはありませんでした。この香りを持つかつお節を作るには、従来にない「燻(いぶ)し」の方法が必要とわかりました。
そこで一切の妥協はせずに、自分たちで新たな焙乾(ばいかん:煙で燻して香りをつけること)装置を設計し、求める特徴を持つ「浅燻し」かつお節を作り上げました。

全く新しい製法で「ふわっ」と香るかつお節を開発

「ほんだし®」で使っている3種類のかつお節。

かつお節のおいしさを封じ込め、素材の味を引き出す顆粒

「ほんだし® 」は、3種類のかつお節とエキス類、調味料を混ぜ合わせ、顆粒に仕上げたものです。顆粒は、容器の中で固まりにくく、料理にサッと溶けやすいなど、使い勝手で優れているだけでなく、「かつお節のおいしさを封じ込めるのに最も適した形」でもあります。これは、「ほんだし®」開発の際に色々な造粒(ぞうりゅう)法の中から採用した、風味が最も長持ちする方法です。
さらに、野菜の甘みを引き出すことも、「ほんだし®」の大きな特徴です。野菜をおいしく食べることができ、健康につながる、そんな貢献ができればうれしいです。

かつお節のおいしさを封じ込め、素材の味を引き出す顆粒

3種類のかつお節は、味の素社の特許製法で粉砕し、調味料を混ぜて練り、「造粒」工程で顆粒状に仕上げる。