栄養ケア食品TOP > 介護食のプラスアップポイント

「食べる」喜びを長く楽しく
キーワード:簡便で、長く食べ続けられる美味しさ
高齢者は、少食や嚥下咀嚼力の低下などによるタンパク質・エネルギー不足が挙げられます。とりわけ分岐鎖アミノ酸(BCAA)、なかでもロイシンの減少、ビタミンB群、亜鉛、鉄分等も不足しがちです。さらには塩分が足りず食欲不振が容易に起こりえます。そのため、栄養素が簡便に補給できる栄養飲料は、低栄養状態の予防のためにも活用する事は重要です。飽きずに長続きするのは、甘いだけでなく、おかずのような味でアレンジしやすいものがお勧めです。

一般社団法人
臨床栄養実践協会理事長
足立香代子先生
高齢者とBCAA
BCAA(分岐鎖アミノ酸)とは…
バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類のアミノ酸の総称であり、
“Branched Chain Amino Acids”を略したものです。
BCCAの働き
- 筋肉を構成する
BCAAは、筋肉を構成している必須アミノ酸の約35%を占めています。 - 筋肉の活動エネルギーとなる
運動時には筋肉のエネルギー源となるため、BCAAの補給が有用です。
筋肉の構造図

高齢者では成人健常者に比べて血中の総BCAA濃度が低くなっています。
高齢者の栄養補給上の問題としては低栄養状態、特にたんぱく質摂取不足が挙げられます。

高齢者* : 老人保健施設への入所者
(平均年齢:83.9歳)
出典)三輪佳行ら
栄養ー評価と治療 17(4):87-90, 2000より改変
年齢を重ねるにつれ、アミノ酸の補給がより重要になります。
65歳を過ぎると、筋肉量は急速に減少していきます。
ヒトの筋肉量は一般的に、40歳から徐々に減少しはじめ、65歳を過ぎるとそのスピードが速まり、80歳までにはピーク時の30%から40%近く落ちてしまうと言われています。
年代別筋肉量の比較(大腿筋肉)

筋肉量がこんなに違う!
立命館大学 藤田聡教授 提供資料
不足しがちな栄養素補給レシピ
パン粥
リゾット
ポテトサラダ
じゃがポタカレー
クラッシュゼリー
ヨーグルトフルーツポンチ
栄養ケア食品TOP > 介護食のプラスアップポイント