67アセスルファムKはほかの甘味料との併用によって相乗的な甘みの強化と味質の向上などが得られることから、これらの現象を基に「マルチスウィートナ−・コンセプト」が開発され、各用途における他の甘味料との最適な組み合わせ事例が紹介されている。たとえば、アセスルファムKとアスパルテームを1:1で飲料に併用すると、甘味度が40%強化され、甘味質もしょ糖に近いものになるとされている。アセスルファムKとアスパルテームを併用すると、甘味質・甘味度ともに増強される。5アルデヒド基を持つ糖類のアルデヒド基(-CHO)が第一アルコール基(-CH2OH)に変わったもの6世界保健機構(WHO)のFAO/WHO合同食品添加物専門会議(JECFA)アセスルファムKは、以下のような特長があります。①アスパルテーム、エリスリトールと相性の良い7高甘味度甘味料です同じ量の砂糖と比べ約200倍の甘味度を持つ高甘味度甘味料です。また、他の甘味料と併用することで甘味質を向上させ、より砂糖に近い味を実現します。②低カロリーアセスルファムKは大部分が小腸で吸収されますが、代謝されず、摂取量のほぼ100%がそのままの形で尿中および便中に排出されます。体内でほとんど利用されないため、カロリー摂取に寄与しません。③高い安定性高温で長時間加熱しても変化しないため、加熱料理に適しています。また他の食品成分に反応したり、甘味が減少したり、他の食品に影響を与えません。これは、他の物質に反応しにくい化学構造をしているためです。④高い浸透性浸透性が高く、食品素材の中心部まで速やかに浸透します。このため、漬物・煮物等に適しており、調理時間の短縮にも有効です。アセスルファムKは酢酸由来のジケテンを原料として製造されます。アセスルファムKの安全性については、数多くの試験により確認されています。日本では、平成12年に厚生労働大臣により食品添加物に指定されました。したがって、食品添加物の指定のために必要なすべての試験にて安全性が確認されています。アセスルファムKはアスパルテームと併用されることも多く、世界100か国以上で4,000種以上の製品に利用されています。特 長製 法安全性3 アセスルファムKエリスリトールはデンプンからできた糖アルコール5で、次のような特長を持っています。①あっさりとした甘味砂糖の約80%の甘味度で、あと味が急激に消えるため、あっさりとした甘味です。②低カロリー大部分が小腸で吸収され、代謝されずに尿として排泄されます。体内でほとんど利用されないため、エネルギー値が極めて低く、消費者庁により、「糖アルコールでは唯一カロリーゼロである」と認められています。③天然物質由来果実やキノコ類、醤油やワインなどの発酵食品に含まれ、ブドウ糖を発酵させて作られる甘味料であり、もともと天然に存在する物質です。④熱や酸・アルカリに対して安定砂糖よりも変化しにくく、料理に適しています。⑤吸熱作用溶解時に吸熱作用があるため、粉末を口に含むと冷涼感があります。⑥難吸湿性吸湿性が低く、相対湿度90%の状態でも吸湿せず、取り扱いが容易です。ブドウ糖を原料とし、酵母で発酵する方法により製造されます。発酵・濾過・精製・濃縮・結晶化の工程を経て製造されています。エリスリトールは、発酵食品中や果実中にも多く含まれ、長く食品とともに摂取してきたものであり、安全性に問題ありません。また、急性毒性試験、復帰変異原性試験、染色体異常試験においても、特記すべき所見は認められませんでした。以上のことから、エリスリトールは様々な食品に利用できる低カロリー甘味料として注目されています。また高甘味度甘味料との相性がよく、併用されることが多いのも特長です。国連の安全性評価組織6で安全性が認められた物質であり、多くの国で使用されております。特 長製 法安全性2 エリスリトール「パルスイート®カロリーゼロ」(顆粒タイプ)(液体タイプ)の成分顆粒タイプ顆粒タイプ液体タイプ液体タイプ
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