手軽で栄養満点
「みそ汁定食」のススメ!
「みそ汁定食」とは、沖縄ではおなじみの、お椀ではなく丼サイズの器に入ったみそ汁を主菜にした食事のこと。ごはんと具だくさんみそ汁だけですが、ボリュームたっぷり。
一杯で心も体もしっかり満足できる「みそ汁定食」のレシピを、ご紹介します。
Chapter 01
なぜ沖縄で
「みそ汁定食」は広まったの?
沖縄の食堂で出てくる「みそ汁定食」は、丼サイズの器に入ったみそ汁一杯で満足できるメニュー!ごはんと丼一杯のみそ汁、という食事の形は沖縄の食堂ならでは。
沖縄の家庭料理には、昔から汁物が多いと言われています。沖縄は地理的条件などからあまり米作りに適していなかったため、いも類などを主食としていました。それを食べやすくするために、近海でとれる魚類や、強い陽光を浴びて育った野草や野菜類と共においしい汁物にしていたようです。
「沖縄県南部地域における食生活調査」(2003年)でも、中学生たちがもっとも良く食べる料理として「みそ汁」が挙げられていました。沖縄では、みそ汁は親がもっとも子どもに作っている家庭料理である、と言えそうです。
Chapter 02
「みそ汁定食」は
忙しい現代家庭の強い味方!
全国的に共働き夫婦が増え、料理にかけられる時間はどんどん減ってきています。平日は忙しくて料理に手をかけられない、料理数(皿数)を増やすのは大変、という方も多いと思います。
「みそ汁定食」は現代家庭のライフスタイルに合った料理。
野菜は加熱することでカサ(嵩)が減るため食べやすくなります。汁物を具沢山にすることで、現代の人々に不足しがちな野菜類もとりやすくなります。
主菜に使われる豆腐・魚・肉などのたんぱく質源の食品と、副菜に使われる野菜が汁物に入っていれば、栄養はその一杯でしっかりとれるので、手間をかけずにバランスよく栄養をとることができます。
沖縄では、かつおだしがよく使われています。だしは食材のおいしさを引き出し、みそやだしの香りは食欲をそそります。
けれど、毎日だしをとるのは大変。「ほんだし®」のような和風だしの素を用いると、だしを取る手間を省くことができます。「ほんだし®」は汁物だけではなく、炒め物の仕上げに振りかける、お浸しの下味に用いる、などの使い方もできます。塩分を調整しながら和風だしの素を上手に活用しましょう。
監修
女子栄養大学 名誉教授 岩間範子氏
博士(栄養学)、管理栄養士。女子栄養大学卒。
教授、短期大学部部長を経て現在女子栄養大学名誉教授。沖縄の食文化を研究し、現地調査を行っていた。