こぼれ話 ナラを訪ねて全国行脚

香りの源は薪選びにあり!
かつお節の香りや風味は、選び抜いた薪がなければ生まれません。
それほどに、かつお節づくりに使う薪は重要です。
ここでは、「ほんだし®」用かつお節工場の
薪へのこだわりの凄さをご紹介しましょう。

全国各地を歩いて薪選び

使用するのは選び抜いたブナ科のナラ(楢)材のみ。これは、かつお節の生命線である「香り」が一番良く、また「燻す」ために適した堅い木だからです。
火の持ちが良い、年輪のぎゅっと詰まったナラ材を求め、目利きが全国各地を歩き、自分の目で見て良いと思う木を見つけ、持ち主と交渉して調達します。
薪ひとつとっても、きちんと生産者や生産地がわかること、これがとても大切なことと考えています。

再生できる木しか使わない

使用するナラ材は、樹齢30年のもの。これは環境を考えてこその取組みです。30年というと人間でも働き盛りですが、ナラの木もこの時期は切っても再生できるチカラを蓄えています。伐採した切り株からはやがて新芽が吹き出し、およそ10年で元通りになると言われます。
資源は限りあるものですから、自然を大切にすることはもちろん、ずっとおいしい「ほんだし®」を作り続けるための努力でもあります。

環境への配慮は終ることなく

自然を守る努力はもうひとつ。燻すことによって排出される煙を出さないようにする取り組みです。これはまだ実験中ですが、成功すると業界初の試みになります。そして、薪の燃えかすを肥料として利用することも始めました。

薪