オ・ギョンスンさんの“トゥブ・チゲ”(豆腐鍋)
オ・ギョンスンさんは70歳。2男3女のお母さんです。子供たちは皆独立し、10人以上の孫もいます。もう家事をしなくてもすみますが、今でも自分で料理を作っています。半世紀以上の歳月を台所で過ごし、そこで身に付いた素早い身のこなしは、今も昔と変わりません。
今は自分や家族のために台所に立ちますが、昔は韓国料理店を経営しながら、自分で厨房にも立っていました。韓国料理なら何でも作れて、作ったことのない料理はないというオ・ギョンスンさん。それでも好んで作る料理は限られているらしく、家族みんなが豆腐好きなので、豆腐料理がよく食卓を飾るそうです。
「寒い冬には、豆腐でチゲを作ります。同じ材料を使っても、いろんな味に仕上げられるんですよ。このトゥブ・チゲも、汁を多目にしてアミの塩辛だけで味付けしてもおいしいし、辛くして食べたいときはコチュカル(唐辛子粉)を入れるんです。あさりを加えれば辛くてさっぱりした汁が味わえます。豆腐を一丁買って、半分はチゲに、半分はフライパンに油をひいて焼いて食べたり"豆腐は安くて、栄養がたっぷり入ってますからね。」
幼い孫たちのためには、溶き卵にいろんな野菜のみじん切りを混ぜて衣にし、豆腐を焼いてあげるそうです。高齢だからもう家事はいいよと子供たちは言いますが、自分の手で孫に料理を作ってあげられることがとても幸せ。「3人の娘も私に似て、どんな料理も上手なんです。」と、最後にはにかみながら言い添えました。
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トゥブ・チゲ(豆腐鍋)
材料
豆腐 |
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1/2丁 |
ズッキーニ |
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50g |
あさり |
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100g |
しいたけ |
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2〜3枚 |
ねぎ |
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1/2本 |
コチュカル
(唐辛子粉) |
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大さじ2〜3 |
にんにく
(すりおろし) |
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小さじ1 |
水 |
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2カップ |
塩 |
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少々 |
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1. |
あさりは塩水に半日ほどひたし、砂を吐かせる。 |
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2. |
ズッキーニはタテに4つ割りにし、約3cm長さに切る。 |
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3. |
しいたけは石づきを取って大きめの一口大に切り、ねぎは斜め切りにする。 |
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4. |
豆腐は1cm厚さに切り、4等分する。 |
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5. |
厚めの土鍋に水を入れ、あさりを加えて煮る。 |
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6. |
5にズッキーニとしいたけを加える。 |
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7. |
ズッキーニがやわらかくなったら豆腐を加え、コチュカル、にんにく、塩を加えて調味する。 |
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8. |
最後にねぎを加えて、火を止める。 |
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あさりの代わりに豚肉を使ってもおいしくできます。 |
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