チョ・ヨンスクさんのキムチ・ジョン

チョ・ヨンスクさん 皆でおしゃべりに花を咲かせているうちに、いつの間にかお昼の時間がやってきます。するとチョ・ヨンスクさんの、自慢の料理が並びます。鍋を火にかけて、包丁で何かを切ったかと思ったら、あっという間にグツグツ煮えたチゲ(鍋)を運んで来たりするのです。母親や姉たちが料理するところをいつも見て育ったせいか、特別に習ったわけでもないのに、結婚7年目の主婦にしてこの腕、この手際のよさ。「料理の味の半分は、一緒に食べる人が作ってくれると思います。ほら、大勢で食べると何でもおいしいでしょ。姉妹が多かったのでいつもおかずのことで争いながら食べたけど、子供の頃に食べた料理は、いつもなつかしいんです。」そのせいか、どんな料理もたくさん作っておすそ分けをして食べるのが好きで、家族の分だけ作るのでは気がすまないそう。
キムチ・ジョン(キムチの入ったお好み焼きのようなもの)は、雨が降りそうな日や午後ちょっとお腹がすいた時に、よく作って食べるそうです。キムチ、玉ねぎのみじん切りと一緒に、いかや貝などのシーフードをたっぷり入れて焼いてみたら、二人の娘さんはその中からシーフードだけを選んで食べるのに味をしめて、キムチ・ジョンが大好物となりました。
でもキムチ・ジョンは漬けてから日がたって酸味がでてきたキムチさえあれば、特別な材料を入れなくても充分においしく作れるものです。誰もが簡単に作れる料理だからこそ、味の決め手は作る人のまごころ。チョ・ヨンスクさんを見ているといつもそう思わされます。




「キムチ・ジョン」


「キムチ・ジョン」(4人分)

材料

白菜キムチ(古漬けなど酸味のあるもの)
250g
いか、かき、貝類などのシーフード
100g
小麦粉
1カップ
冷水
(または氷水)
3/4カップ
適量
 

1. 白菜キムチは、芯の部分を取り除き、外側の葉だけをみじん切りにする。
2. シーフードは水洗いして、好みの大きさに切る。
3. 小麦粉に冷水(または氷水)を入れてこねる。
4. 3にキムチとシーフードを入れてよく混ぜる。
5. フライパンに油をひき、食べやすい大きさに焼く。

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