韓国のお餅の代名詞―「楽園餅屋(ナゴォン・トクジブ)」 ソウル鍾路区楽園洞(ジョンノグナゴォンドン)のハリウッド劇場周辺は、韓国一のお餅屋さんの街。今は10軒ほどしかありませんが、昔は30軒以上ものお餅屋さんが軒を並べていたのだとか。道の両側には「○○餅屋」という看板が目立ち、ほとんどの店が数十年の伝統を誇っています。このエリアにお餅屋さんが多いのは近くにお城があったためと言われ、宮人たちが城で作っていたお餅を、街で売り始めたのがはじまりなのだそうです。 油を塗ったツヤツヤのクル・トク(円形や花形のカラフルなそば麦の餅)、色鮮やかなバラム・トク(半月形のあずきあん入り餅)、子供たちの誕生日によく食べられるスス・ギョンダン(もろこしで作った餅に赤いあずきの粉をまぶしたもの)などの大衆的なお餅から、お城でだけ食べられていた、ドゥトッ・トクやオセク・ギョンダン(餅米のだんごにいろんなまぶし粉をふりかけたもの)など、さまざまなお餅があって見ているだけでも楽しい。ほとんどのお餅が1個ずつ買えるので、お餅片手にお城を散歩しながら、歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。 | ||||
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