韓国探訪グルメツアー

クッス（麺）がおいしいレストラン

老若男女、国籍を問わず、みんなに愛されている食べものといえば麺料理。東洋でも西洋でも人気の麺類は、そのバラエティの豊かさで世界中の人々の味覚を満足させています。韓国で誰もが推薦する、麺で有名なお店をいくつかご紹介しましょう。

ムンファ（文化）カルクッス

最近はメニューのバラエティも増えましたが、1980年の開店以来、長い間「カルクッス（手打ち麺）」、「コンクッス(豆乳スープの冷やし麺)」、「パジョン（わけぎの卵衣焼き）」のみで営業をしてきた店です。特に純国産の大豆を使い、昔ながらの臼挽きの製法で作られる夏場のコンクッスは最高です。韓国の普通の民家を改造したしゃれた店の雰囲気も、味を引き立たせるのに大きな役割を果たしています。店のオーナーと従業員が家族ということもあって、和気あいあいとした雰囲気もこの店ならではの特長です。

▲“ムンファ（文化）カルクッス”の夏のメニュー「コンクッス」

ムンファ（文化）カルクッス外観

電　　話：02-730-8942
営業時間：11時～22時
祝祭日はお休み

ソウル市中区(ジュング)
西大門(ソデムン)
ギョンヒャン新聞の向かい側

ペッニョンオク（百年屋）

百年屋は、もともと豆腐専門店として名の知れたお店ですが、別館で味わえる「アンコール・カルクッス」も豆腐に負けないくらいおいしくて有名です。特に、クセのない味の「パッ（あずき）カルクッス」、「ノットウ（緑豆）カルクッス」のような、昔ながらの最高の味を懐かしみたいという中高年層の訪問が絶えません。

▲ゆでたあずきとだしを一緒に挽いてスープを作る「パッカルクッス」

百年屋外観

電　　話：02-523-5860
営業時間：10時～22時、年中無休

ソウル市瑞草区(ソチョグ)
３洞(ドン)
芸術の殿堂向かい側

南大門市場のカルクッス通り

特に店の人たちの対応に、他では味わえない温かさが感じられます。「冷麺を注文したけど、カルクッスも少し味をみたい…」と頼むと、一杯を無料で持ってきてくれるという厚い人情が生きているところ。おいしさはもちろんのこと、韓国人の優しさに触れたいときには、ここを訪れることを絶対お勧めします。カルクッス以外にも「冷麺」、「麦ご飯」、「スジェビ（韓国風すいとん）」などが主なメニュー。市場のどの店に入っても失敗がなく、どこでも同じくらいの値段でおいしいカルクッスを食べることができます。

▲値段が安く、量も多く、味もよいカルクッスの代名詞といえば“シジャン（市場）カルクッス”。

カルクッス通り

南大門市場　代表電話：
02-753-2805
営業時間はお店によって異なりますが、1時～16時、8時～19時が目安です。

ソウル市中区南大門(ナンデムン)

ピョンヤンミョンオク（平壌麺屋）

朝鮮戦争以前から北朝鮮の平壌で有名な冷麺店を経営していた祖父が、戦後南に下りてきて開いた、同じ場所で3代続いているお店です。当然のことながら徹底して北朝鮮の料理を提供するので、今でも故郷の味を忘れられない北朝鮮出身の人たちが懐かしい味を求めてよく訪れます。自家製粉の良いソバ粉を手打ちにし、毎日オーナーが自ら冷麺の味見をして伝統の味を守っていることで知られています。

▲ビビン冷麺

平壌麺屋の外観

電　　話：02-2267-7784
営業時間：11時～21時
祭日はお休み

ソウル市中区筆洞(ピルドン)
東大門(ドンデムン)運動場入り口

ピョンヤンマンドゥ（平壌饅頭）

韓国でも知る人ぞ知る、隠れ家的存在の北朝鮮料理の専門店です。
お店の名前どおり饅頭を専門に扱っていますが、饅頭以外にもさまざまなメニューがあり、特に「ネンミョン（冷麺）キムチマリパプ（混ぜご飯）」はこの店を代表する冷麺です。トンチミ（大根の水キムチ）と肉汁を混ぜてだしをとる他の冷麺店とは異なり、水キムチの汁に麺を入れて食べたあと、残ったスープに冷や飯を入れて食べるのが、この店の冷麺の特徴です。

▲水キムチスープのネンミョンキムチマリパプ

平壌饅頭の外観

電　　話：02-2263-1393
営業時間：10時～23時
年中無休

ソウル市中区筆洞(ピルドン)
大韓(デハン)劇場裏

トゥムセ・ラミョン

店を建てられるとは思えないほどの、建物と建物の隙間で商売を始めたことで知られる「トゥムセ（隙間）ラミョン（ラーメン）」です。
韓国のラーメンはすべてインスタントラーメンですが、ラーメンがまだ認められていない時期に、新しい調理法でラーメンに対する認識を格上げしたのがこのお店。もやし、ねぎ、焼きのりなどを入れて大変辛く作るので、辛さに慣れていない人はかなりの覚悟をしておいたほうがよさそうです。