ホーム・メイド健康茶
手作りの一杯のお茶にこめられた真心は、すぐ手に入る市販の飲みものとは比べることができません。 かつてお茶の材料を作ることが、恒例行事だった時代がありました。春が訪れたら梅を漬け、夏には五味子茶(オミジャチャ)を作り、秋にはカリンの実を、冬には家族でゆずを砂糖に漬け込んだりしたものです。このようにして作られたお茶の材料は、冬には家族の風邪を予防し、夏には冷たい飲みものとして、時を超えて愛されてきました。 忙しい毎日を送る人が多くなった現代では、家で直接お茶の材料を作る人が少なくなりまし た。また最近では、可愛い瓶に詰められたお茶や、ペットボトル入りの飲みものが手軽に手に入ります。家庭でも簡単に作れるお茶をご紹介しますので、ぜひ一度、作ってみてください。冷蔵庫で保存し、飲みたいときにお湯を沸かして混ぜるだけで、すぐに飲める健康茶です。
柚子茶(ユジャチャ)
10月の始めから中旬に、新鮮なゆずを砂糖に漬け込んで「ユジャチョン(ゆずの蜜漬け)」を作ります。密封して湿気のない涼しい場所で保存すれば、いつでも甘酸っぱい柚子茶を楽しむことができます。みかんと似た成分を持つゆずは、風邪にもよく効き、胃腸にもよく、食欲を補う効能があるといわれています。
花梨茶(モガチャ)
カリンはカルシウム、カリウム、鉄分などの無機質が豊富なアルカリ性食品です。香りは甘いけれど、有機酸の働きで味は酸っぱい。でもこの有機酸が新陳代謝を助ける役割をし、消化酵素の分泌を促すそうです。
五味子茶(オミジャチャ)
酸味、苦味、甘味、しょっぱさ、辛味…五味子(ごみし)はこの五つの味をすべてもっているといわれます。喉が渇いたときにとてもよく、韓国では夏の定番飲料です。25〜30℃のぬるま湯に8時間以上浸け、こし器でこしたあと冷やして保存します。梨などの色が白くて香りの淡い果物を薄く花切りにし、浮かべてちょっとしたフルーツパンチにしたりもします。
梅実茶(メシルチャ)
クエン酸が大量に含まれていて、疲労回復に効果がある梅実茶。冷やして飲んでも、温めて飲んでも、お好みでどうぞ。
りんご茶(サゴァチャ)
りんごの主要成分は糖、酸およびペクチンで、りんご1個当たり、10〜15%の糖分が含まれています。これが甘味の主成分。ほとんどが果糖やブドウ糖なので、人体に吸収されやすいのです。漢方では腹痛を治す効果があると言われています。
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