人参
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高麗人参料理を作ってみよう

せっかく身体によい人参なのですから、薬としてだけでなく、料理に積極的に活用してみましょう。人参の種類の代表的なものには、採取された状態そのままの生の“水参(スサム)”と、この水参を蒸して乾かし少し赤くなった“紅参(ホンサム)”などがあります。紅参は主に煎じるのが一般的ですが、水参には独特な香りがあり、これを活用した料理がいろいろあります。料理に活用するために、まず人参の取扱い方をご紹介しましょう。生の人参を使うとき最も注意を払わなければいけないのは、表面についている土とホコリをきれいに拭き取ることです。 土がたくさんこびりついている場合はボールに水を入れ、人参を10分ほど浸けた後、柔らかいブラシなどで丁寧にこすり取るのがよいでしょう。表面についた土を取りのぞいたあと、流れる水できれいにすすぎます。そのあと、細かい根っこ=尾参(ミサム)の手入れをします。尾参は苦みが強いので、切り取って水にしばらく浸けて苦みをやわらげ、刻んでコチュジャン(唐辛子みそ)とあえておかずにするか、煎じてお茶にするとよいでしょう。残った主根は、頭(へた)の部分を切り取って、料理に合わせて切って使います。 人参は他の食材と組み合わせても固有の色や味を失わないので、肉や野菜、いろんな食材とよく合います。焼いたり、揚げたり、煮付けたり、どんな調理法でも特有の香りを失わないので、さまざまな料理に応用することができます。
水参は、丸のままのひな鶏と一緒に煮込む「参鶏湯(サムゲタン)」が代表的な料理で、夏バテに効く補身の料理として長年愛されて来ました。水参は鶏肉と一緒に調理するとその効果が得やすいといわれ、参鶏湯以外にもあえ物などに使われます。しかし、水参と鶏肉は共に陽気を上昇させる熱性の性質なので、暑がりな人や汗かきな人は控えた方がよいといわれています。また高熱があったり、血圧の高い人も食べないほうがよいようです。家庭で簡単に人参を楽しむ方法のひとつは、ミキサーにかけて飲むことです。牛乳とはちみつを入れれば人参シェイクになります。人参の苦みとはちみつの甘みが調和して、その独特な味はくせになるおいしさです。残った水参はビニール袋に入れてきっちり包んで冷凍すると、2週間ほど保存することができます。2〜3日以内に使う場合は、新聞紙で包んで涼しい場所に置いておけば大丈夫です。

人参料理レシピ

人参シェイク

材料

水参
1本
牛乳
500ml
はちみつ
大さじ2〜3

1. 水参はきれいに手入れしたあと、皮をむいて、適当な大きさに切る。
2. 水参と牛乳をミキサーにかける。
3. 好みに合わせてはちみつを入れる。



水参ネンチェ(冷たいあえ物

材料

水参
400g
なつめ(生)
10個
栗(生)
5個
ソース
はちみつ
30g
レモン汁
大さじ1
少々

1. 水参は手入れをして皮をむき、2cm長さに切ってから細いせん切りにする。
2. なつめはぬれた布巾できれいに拭き、皮むきの要領で種のまわりをぐるりとむくようにして種を取り、実の部分をせん切りにする。
3. 栗は皮をきれいにむいてせん切りにする。
4. ソースの材料を混ぜる。
5. すべての材料をよく冷やし、食べる直前にあえて皿に盛る。


人参と松の実のクッス(麺)

材料

白豆
1kg
少々
水参
2本
きゅうり
1本
松の実
50g
そうめん
240g

1. 豆は温かいお湯に5時間ほど浸し、そのまま塩を加えてゆでる。
ゆで汁はとっておく。
2. 水参はきれいに手入れして皮をむく。きゅうりはせん切りにする。
3. 豆と水参、松の実をミキサーにかけて冷やす。
4. そうめんをゆでて水洗いし、水気をきって器に盛る。1のゆで汁3カップと3の豆汁を注ぐ。
5. きゅうりのせん切りを飾り、好みに合わせて塩で味付けをする。


人参とうなぎ焼き

材料

うなぎ
2匹
たれ
2カップ
しょうゆ
1/4カップ
大さじ1
砂糖
大さじ2
りんご
1/2個
玉ねぎ
1/2個
青ピーマン
2個
しょうが
1個
尾参(ミサム)
20g

1. うなぎは頭を落として骨を取り、5〜6cm長さに切る。
2. 大きな鍋に水を入れ、うなぎの骨を適当に切って入れる。りんご、玉ねぎ、青ピーマン、しょうが、しょうゆ、酒を入れて煮立てる。
3. 2が半分の量に煮つまったら尾参を加え、再び半分の量になるまで煮つめる。
4. うなぎを網焼きにし、3のたれを塗りながら3回ぐらい返しながら焼き上げる。

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