味の素㈱における法務職の活躍フィールド
味の素㈱ 法務職の役割とは?
専門性を武器にグローバルな事業の現場に積極的に関与し、
ソリューションを提供
グローバルに幅広い事業展開をする味の素グループで、経営や事業の現場に積極的に関わります。法律面だけでなく、事業観点や味の素グループとして取り組む意義という視点をもちながら関係者と協働することで、経営の意思決定や事業推進をリードする役割を担っています。
味の素㈱法務職の仕事 3つの特長
グローバルな事業を
法的にマネジメントできる
約130の国・地域で事業を展開する味の素グループにおいて、アセアン・南米・北米・欧州の各地域本部の法務部門と定期的な会議や人財交流等で密に連携しながら、グローバルな仕事ができます。
食品から電子材料まで
幅広い事業領域を担当できる
調味料・加工食品・冷凍食品・コーヒー類等の食品事業から、ヘルスケア・電子材料まで、幅広い事業・業界に対応できる、法務能力・経験を磨くことができます。M&A、紛争対応、ガバナンス強化、コンプライアンス推進と法務部門が活躍する領域は拡大し続けています。
経営や事業の現場との
距離が近い
株主総会・取締役会の運営や各種専門委員会への参画等を通じ、経営の意思決定をサポートしています。また、日々の事業運営の現場で生じる問題に対して、担当者と併走しながら、ソリューションを提供しています。
法務部門の業務分担
味の素㈱の法務部門には、契約・法律問題対応を担当するチーム、コーポレートガバナンス強化を担うチーム、コンプライアンスを推進するチーム、株主関連施策を担うチームの4つの専門部隊があります。M&Aなどのプロジェクトや将来に向けた課題解決においては、多様な専門性をもつ人財がチームの垣根を越えて協働し、柔軟かつスピーディに対応しています。
[ 4つの専門部隊と協働プロジェクトで構成 ]
具体的な取り組み

約830億円の米国企業
買収プロジェクト
2023年11月に発表された米国の遺伝子治療CDMO(医薬品開発製造受託機関)Forge社の買収。味の素グループのヘルスケア領域の成長加速を担う買収プロジェクトに法務部門は初期段階から参画。デューデリジェンス、契約交渉・締結、クロージング、PMIまで当事者意識を強く持ちながら社内外の関係者と協働し、プロジェクト推進に貢献しました。

年間1,000件以上の契約審査と
約750件の広告審議
グローバルに幅広い事業を展開する味の素グループでは、契約審査をはじめとする多くの法律相談が日々寄せられます。依頼者への丁寧なヒアリングを通じた取引背景・内容の正確な把握をもとに、リーガルテックを活用しながら、依頼者に寄り添った解決策の提案を行っています。また、製品パッケージや広告の訴求メッセージを法務の視点で審議しています。

株主優待や施設見学会開催を通じた
当社の「ファン株主」拡大
当社の株主様に味の素グループをより深く理解いただき、当社のファンになってもらうため、株主様向けの情報発信・イベント開催・株主優待に力を入れています。施設見学会や支社での試食会では、法務部門が率先して、社内関係者を巻き込み、株主様と当社従業員が交流する機会を創出しました。IR部門とも協働し、着実に取り組みを進めたことで、日本証券アナリスト協会の「個人投資家向け情報提供部門」の優良企業にも選定されています。

コーポレートガバナンス
先進企業
会社が、顧客や従業員、地域社会等の立場を踏まえた最適な意思決定を行うための仕組み(「コーポレートガバナンス」)の重要性は世界的に注目度が増しています。当社の先進的なコーポレートガバナンス体制は、㈳日本取締役協会が主催する「コーポレートガバナンス・オブ・ザ・イヤー2023」において「Winner Company」を受賞するなど外部から高く評価されています。法務部門は、取締役会の事務局として経営陣に寄り添い、コーポレートガバナンスを通じた持続的な企業価値の向上に貢献しています。
どんなキャリアを
歩める?
契約書作成・審査から株主のファン化推進まで、
法務らしい仕事もらしくない仕事も幅広く担当する。

- 2019年:法務・コンプライアンス部配属
- 2021年:司法試験合格・司法修習のため休職
- 2022年:法務・コンプライアンス部に復職
2019年入社
現在の仕事の内容は?
法律関連業務では、主に契約書作成・審査、表示規制を担当。株主施策として株主優待、株主イベントMCといった法務らしくない業務も担当しています。事業・依頼者の意向を汲み取り、共に解決策を検討し事業に伴走すること。そして、株主様へ価値ある体験を提供することによる、ファン化を推進することが私のミッションです。
法務職の仕事で得たスキルや経験について
入社時から担当している表示規制の分野では、事業部と意見が対立することもありましたが、事業についての理解を深め、一緒に解決策を考える中で信頼関係を築くことができました。今では、様々な部署からご相談を受けたり、公官庁対応や社内体制整備の対応を担当したりと任される範囲が広がり、法務の一員として役に立っていると感じています。
株主イベントでは、親しみやすく楽しいMCを意識しているところ、帰り際にキラキラした笑顔で「楽しかった」「また来たい」と言っていただけることが多く、やりがいを感じています。
「攻め」と「守り」をバランスよく使い分け、
アセアン地域における法務・ガバナンスを主導する。

- 2011年4月:入社、法務部配属
- 2020年11月:米国ロースクール留学
- 2021年10月:法務・コンプライアンス部に復職
- 2022年7月:R&B企画部CVCグループ兼務
- 2024年5月:味の素アセアン地域統括社出向
2011年入社
現在の仕事の内容は?
地域統括会社でアセアン地域における法務・ガバナンスを担当。域内の事業推進と事業基盤強化にリーガル面から貢献しています。国ごとに法律が異なる中で様々な事象に対処するための法的思考力・提案力、「攻め」と「守り」のバランス感覚、関係者の利害調整・合意形成を主導する力が求められる仕事です。
法務職の仕事で得たスキルや経験について
味の素㈱の法務職は、国内外で幅広く事業展開する味の素グループの様々な案件に参画できます。私自身、国内の基本的な契約から海外M&Aまで様々な案件を担当する中で、必要となる法律知識はもちろん、直面する課題に対しどのようにリスクバランスをとり、ソリューション提供していくかを学ぶことができました。海外異動後はさらに仕事の幅が広がり、より事業に近い立場で経験を積むことができると実感しています。
新興国での現地法人設立や米国留学、M&A対応まで
多種多様な専門性を深く身に付ける。

- 2008年4月:入社、法務部配属
- 2012年7月:米国ロースクール留学
- 2013年8月:法務部に復職
- 2017年7月:Ajinomoto Foods North America, Inc.(米国の冷凍食品子会社)へ出向
- 2021年7月:法務・コンプライアンス部へ異動
2008年入社
現在の仕事の内容は?
国内外の事業・取引に関する法律相談や海外M&A・国内外紛争の対応から、株主総会・個人株主施策の企画・運営や全社契約書管理立ち上げまで、幅広い業務を担当しています。会社全体の方向性や事業視点を理解の上、社内外の関係者と調整・折衝し、調和ある成果を創出することが私のミッションです。
法務職の仕事で得たスキルや経験について
私は「専門性を軸に海外とつながって働きたい」という志をもって入社しました。若手時は、新興国での現地法人設立の経験と米国留学を通じ、多様な価値観・考え方を理解する重要性を学ぶことができたと感じています。米国子会社経営企画部門在籍時は、経営会議運営や本社決裁対応、M&AのPMI実務対応を遂行し、社内外の関係者との交渉・調整力を身に付けました。2021年以降は、グループ全体視点を有する法務担当者として業務の幅を広げ、株式業務を通じて幅広いステークホルダーとの対話の力を磨いています。
よくある質問に答えます!
- Q. 法学部出身でないと活躍するのは難しいのでしょうか?
- 法学部・法科大学院出身であることは必須としていません。配属後に仕事を通じて法律知識を取得し、活躍している先輩が多くいます。専門性を武器に、グローバルな味の素グループの事業フィールドで活躍したい方の応募をお待ちしています。
- Q. 他業界の法務職との違いや魅力はどのような点ですか?
- 調味料・食品から電子材料までグローバルに幅広い事業を展開していて、その中で法務専門性を高めながら、仕事ができる点です。
- Q. 若手社員はどのように経験を積んでいくのですか?
- 先輩社員と組んで各種案件に対応していく中で、グローバルで幅広い事業フィールドに触れながら、法務専門性を高めていくことができます。
- Q. 海外で活躍している方はどれくらいいますか?
- パリ(フランス)、シカゴ(アメリカ)、バンコク(タイ)に法務部門のエキスパートを派遣しています。また、法務部門には、海外駐在を経験した先輩が多く在籍しています。
- Q. 入社後、ロースクールへの留学等は可能なのでしょうか?
- 米国ロースクール留学制度(選抜制)があります。