新卒採用情報

VOL.
01

「ビクトリープロジェクト®」から

生まれた「勝ち飯®」

ASV STORY >

トップアスリートから生活者へ
「勝ち飯®」第二のステージ

味の素KKが2003年より、トップアスリートの栄養とコンディショニングサポートを手がけている「ビクトリープロジェクト(VP)」。
そこで得られた知見と経験を活かし、トップアスリートの栄養プログラム「勝ち飯®」を世の中の生活者に向けて発信する「勝ち飯®」普及プロジェクトがスタートした。

  • EPISODE
    01

    コーポレートサービス本部
    イノベーション研究所 フロンティア研究所
    栄養代謝研究グループ 主任研究員
    オリンピック・パラリンピック推進室
    ビクトリープロジェクトグループ 科学スタッフ

    総合文化研究科 修了(農学博士)

    2004年入社

    加藤 弘之

    Kato Hiroyuki

    アスリートの最新エビデンスを
    活用する科学チーム

    「スポーツ選手の栄養に関する最新知見については、私が社内で一番詳しいと思います」
    2015年から2年間にわたるトロント大学への海外研究派遣で「スポーツ選手のタンパク質必要量に関する研究」を終えて帰国した加藤弘之は栗原秀文に声を掛けた。
    加藤はアミノ酸と筋肉での代謝に関する研究のスペシャリストだ。
    「よし。よろしく頼むよ」
    栗原は加藤を伴い、冬季競技ナショナルチームの合宿先に乗り込んだ。

    例えば、短時間にパワーを爆発させるスポーツなのか、長時間スタミナ維持が必要とされるスポーツなのか、競技によって必要なアミノ酸の成分構成や摂取タイミングは異なる。その細かなデータや知見を持って、科学的にサポートできることが加藤の強みだ。
    その解説が、生理学に詳しいナショナルチームのコーチにも響く。
    そして2018年の冬季国際大会。
    綿密に計画されたアミノ酸補給が成果に結びついたことで、VPも大きな進化を遂げた。
    「現場と選手を知るサポートスタッフと、管理栄養士、そして、私のような研究スタッフが連携できること。これが味の素KKの大きな強みです。世界的にもこんな形でトップアスリートをサポートする例はほとんどありません。これは、研究者個人としてもチャンスでしかない」

    2020年に向けて、加藤のエビデンスを基盤としたスポーツ科学サポートはさらに進化する計画だ。

  • EPISODE
    02

    コーポレートサービス本部
    オリンピック・パラリンピック推進室
    ビクトリープロジェクトグループ

    社会学部 産業関係学科

    2008年入社

    上野 祐輝

    Ueno Yuki

    トップアスリートの最も近くで
    二人三脚のコンディショニングサポート

    「試合当日にアミノ酸をどう効果的に摂取するか」
    2018年の冬季国際大会を前に、上野祐輝が個別サポートを担当することになったのはコンバインドの渡部暁斗選手だ。
    渡部選手がイメージする理想の形はなるべくカラダが軽い状態で前半のスキージャンプを飛び、後半のクロスカントリーでは最後まで走り切るためのエネルギーを十分に蓄えた状態でスタートを切ること。試合前からエネルギーを摂り過ぎると前半のジャンプに影響するため、理想の形を実現するためにはジャンプとクロスカントリーの合間2時間でいかにエネルギーを補給できるかが一番の課題だった。
    上野は課題解決のため、シーズン前の夏合宿から、2018年の冬季国際大会までの世界大会なども継続的にサポート。

    加藤の計画によると、インターバルの間に「アミノバイタル®ゴールドゼリー」を摂取することが効率的なエネルギー補給に繋がる。
    摂取量と摂取タイミングをより具体化するために、上野は試合会場に足を運び試合当日の選手の導線を確認、また渡部選手との打合せを重ね本人の感覚を把握。科学的理論に選手の感覚、そして試合の環境を加味し、渡部選手がイメージする理想の形を作り出すための、より効率的で現実的なオリジナルのニュートリションプランを生み出した。
    17―18年シーズンを年間チャンピオンで戦い抜いた渡部選手は、「今期はずっと後半のクロスカントリーのコンディションが安定し、シーズンを終えても体調が維持できている」と振り返った。
    二人三脚で一緒に走り抜けた上野が何より嬉しい言葉だった。

    現在、2020年の国際大会に向けて、上野はバドミントン、ハンドボール、空手のナショナルチームを担当している。
    VPは今、より競技ごとに特化したサポートへと進化中だ。

  • EPISODE
    03

    食品事業本部
    食品研究所 技術開発センター
    健康栄養価値創造グループ(FAR-H)/研究職

    臨床検査技師養成科

    1999年入社

    小泉 友範

    Koizumi Tomonori

    「環境をととのえる」
    新たな視点の空間づくりで
    アスリートを心理面からサポート

    「アスリートを食事の環境面から支えさせてほしい」
    小泉友範は、食品研究所の人財育成を通じたinnovation活動の一環として5名の有志でチームを組み、国際大会の会場に設置された、味の素KKが運営する栄養サポート拠点での環境整備を申し出た。
    「本番前は緊張していたり、集中できなかったり、いろんな課題があるよ」
    上野からはそんな課題解決が期待された。
    しかし、研究者の集まりである小泉たちは頭を抱えてしまう。
    「これは机上の空論じゃないのか?」
    技術開発センター栄養価値創造グループ(FAR-H)は食事全般がアスリートの心理面に及ぼす影響について研究した実績があったが、食環境に特化した研究の実績はなかった。また、データや情報を収集したが、食環境を構成する要素が多く、絞り切れない。そこで現場を知るオリパラ推進室のスタッフにトップアスリートのニーズを聞きながら、全員で検討を重ねた。

    2018年の冬季国際大会で設置されたメインダイニングの椅子を食欲が増すオレンジ色に。アロマテラピーや気分の落ち着くブラウン色を基調とした食後に休憩できる「リラックススペース」、少人数で丸テーブルを囲み連帯感を強める「チームビルディング部屋」、一人で集中できる「個食部屋」がエリアを区切ってプランニングされた。
    「みんなリラックスしてましたよ!」
    現地からの報告に、小泉たちにも安堵の笑顔が広がる。

    「食環境という着眼点は良かった」
    2020年の国際大会に向け、新たな知見が加わった。

  • EPISODE
    04

    コーポレートサービス本部
    オリンピック・パラリンピック推進室
    ビクトリープロジェクトグループ

    スポーツ科学研究科 修了(管理栄養士)

    2015年入社

    鈴木 晴香

    Suzuki Haruka

    「意識を変える、行動を変える、闘うために」
    選手の栄養課題にじっくり向き合う

    「彼女、栄養が足りていないですね」
    管理栄養士として、フィギュアスケート選手の栄養とコンディションをサポートしていた鈴木晴香には、ずっと気になる選手がいた。
    「体重が増えるとジャンプができなくなる」
    そんな思い込みから厳しい食事制限を続けていた宮原知子選手。悪い予感が的中するように、栄養不足が原因の疲労骨折が判明する。
    「食生活は毎日のこと」
    選手自身が意識を変え、自ら行動してもらえるようにならなければ本当のサポートとは言えない。
    2018年の冬季国際大会には出場できるのか。
    鈴木は選手から体組成などのコンディションデータを共有してもらい、栄養面のアドバイスを送り続けた。

    「筋肉やスタミナをつけるためには、普段からの食事が大切」ということに宮原選手自身が気づき、食生活が変わり始める。
    「国際大会に調整が間に合ったことも嬉しかったですが、やはり、彼女の食に対する意識と行動が変わってくれたことが何より嬉しかった」
    無理に「痩せたい」とか、「面倒だから適当でいいや」と食生活を大事にしてこなかった選手たち。鈴木が多くのトップアスリートの栄養指導をしていて感じるのは、選手たちもみんな「何も特別ではなく、普通の高校生や大学生」だということ。
    そういう彼らが『がんばるチカラ』にしているレシピこそ、「鍋キューブ®」や「ほんだし®」などの家庭用製品でつくることができる「勝ち飯®」だ。

    「ぜひ多くの一般の生活者にも届けたい」

  • EPISODE
    05

    コーポレートサービス本部
    オリンピック・パラリンピック推進室
    ビクトリープロジェクトグループ
    シニアマネージャー

    社会学部 産業関係学科

    1999年入社

    栗原 秀文

    Kurihara Hidefumi

    「勝ち飯®」を世の中に広げる事で、
    「UMAMIと機能のアミノ酸」で世界中に貢献する。
    それが自分の天命。

    「栗原、今度はどのトップアスリートの肖像が使えるんだ?」
    営業からたびたびその期待の声が掛かることは、栗原に本当の喜びはなかった。
    「本当に味の素KKがやるべきことは、選手の肖像で販促を盛り上げることじゃない。」
    「勝ち飯®」は2009年に栗原が「ビクトリープロジェクト®」のメンバーにおいて生み出したコンセプトだ。
    VPはトップアスリートに寄り添いつつ、科学的なサポートを行う事で成果を出し、各競技団体から存在価値を認められてきた。栗原自身も代表チームの「コーチ」として試合会場に入場し、競技現場で「勝ち飯®」弁当や「アミノバイタル®」などによる細かな栄養サポートを行っている。この存在は世界中のスポーツ界でもほとんど例がない。

    そうした栗原らVPメンバーが、トップアスリートへのコンディショニングサポートで培った知見が「勝ち飯®」だ。2012年からはトップアスリートの肖像を使い、店頭企画「勝ち飯®」フェアが定番化していた。
    「『勝ち飯®』」普及によって生活者の健康維持・栄養課題解決に役立てることができます」
    思案の結果、栗原は経営会議で約15分のプレゼンテーションに打って出る。
    栗原が「あの15分間の私はまさに『神』がかっていた」と言うほど、その熱い想いは経営陣に届いた。栗原をリーダーに「勝ち飯®」普及プロジェクトは動き出す。

    「VPが生み出した知見・ノウハウは、世界中を幸せにする。」

  • EPISODE
    06

    食品事業本部
    家庭用事業部
    販売マーケティンググループ 販売総括チーム長

    商学部

    2003年入社

    仙波 正大

    Semba Masahiro

    栄養バランスごはん「勝ち飯®」を
    生活者に普及させていくプロジェクトを担う

    「どうやって、お得意先と商談しろっていうの?」
    全国の営業責任者を集めた会議は紛糾した。
    その矢面に立ったのが、「勝ち飯®」普及プロジェクトを任された販売総括チームのリーダーである仙波正大だ。
    スーパーなどの小売店は主に<中華>や<スープ>、<鍋>といったメニュー軸で販促テーマを組んでいる。営業はこの枠組みに沿い、「Cook Do®」や「クノール®」、「鍋キューブ®」といった商品ブランドごとに提案を行い、企画獲得、店頭展開を図る。一方、「勝ち飯®」は、生活者それぞれの目的を叶えるための栄養プログラムであり、メニュー軸に捉われることなく、商品ブランド横断で提案する企画となる。過去に無いチャレンジであることから営業が戸惑うことは理解できた。

    「生活者にとっての『勝ち飯®』の価値を、営業担当者が自信を持って説明できるようにならないと、店頭訴求は実現できない」
    仙波は全国の支社を回って、繰り返し勉強会を実施した。
    徐々に営業の理解を得られるようになり、各エリアの小売店を中心に「勝ち飯®」企画の成功事例が集まり始める。すると最初の1年間で全国のべ3万4千店舗において店頭訴求を実現。「勝ち飯®」普及に向けた取組初年度として好調なスタートを切った。
    「ターゲットにおける「勝ち飯®」認知は約50%に達する一方、家庭での実践率は3%に留まる。『勝ち飯®』は実践してもらってはじめてお客様の健康栄養改善に資することができる。2019年度は実践率10%を目指していく」と仙波は目標を掲げる。

  • EPISODE
    07

    食品事業本部
    東京支社
    営業企画グループ マネージャー

    社会学部

    2001年入社

    石田 英大

    Ishida Hideo

    創意工夫で
    「勝ち飯®」の価値を生む
    味の素KKの営業力

    「コンセプトは分かったけど、どういう企画で営業に展開してもらおう?」仙波の説明を受けてそう言った石田英大は、「勝ち飯®」普及プロジェクトの一員であり、事業部と営業の間に立つ事務局のような立ち位置だ。
    営業に対する勉強会を開催しても、なかなか手応えが感じられない。
    そこで、味の素グループの施策商談会に「勝ち飯®」ブースを設け、営業への事前説明会で、石田自らが得意先に提案するロールプレイングを実践して見せた。さらには栗原に講演会を開いてもらい、「言葉・雰囲気」などの熱量で「勝ち飯®」を心に訴えていく方法をとった。
    「とはいえ、営業は自分で手を動かすことで理解が深まっていく。まずはやってみようと、支社個別企画や消費者キャンペーンを立案し取組みをスタートしました」

    地元の食材を使ったメニューを行政やテレビ局と連携して訴求する「信州・『勝ち飯®』」などの企画が営業発信で生まれ、学校と連携した「勝ち飯®」出前授業、塾と連携した「勝ち飯®」塾ごはん、行政と連携した「勝ち飯®」企画など、「勝ち飯®」の普及と売上・利益の拡大を狙った多数の企画が実現した。
    「味の素グループ本来の資産価値にうまく『勝ち飯®』メソッドを組み合わせ、そこに他社との差別化を生み出せる強み、面白さを感じ始めた営業は本当に強い」と石田は今、確かな手応えを感じている。

    味の素KKの大きな武器の一つは100年以上粘り強く商品を育ててきた「営業力」だ。
    その力は今、「勝ち飯®」プロジェクトでも発揮されている。

  • EPISODE
    08

    アミノサイエンス事業本部
    スポーツニュートリション部
    マーケティンググループ
    スポーツチーム マネージャー

    経営学部 経営学科

    1996年入社

    田中 和幸

    Tanaka Kazuyuki

    若いアスリートに教えたい
    「食事の『勝ち飯®』」「補食の『勝ち飯®』」
    どちらも大事だ

    「若いアスリートにも世界を目指して欲しい」
    田中和幸は高校、大学の部活生、そのサポートを行う指導者、家族を対象に、スポーツ栄養をテーマにした「勝ち飯®」講習会を全国で行っている。
    「国際大会で活躍したあの選手の『勝ち飯®』レシピがこれですよ」
    田中の講習会はまず、学生たちが一番興味を持つところでグッと引き寄せる、この“掴み”がなかなか重要だ。
    「『アミノバイタル®』にはアミノ酸の成分構成配合が異なる、いくつもの種類があり、それは目的によって飲むタイミングが異なるものです。アスリートが自分の体づくりやパフォーマンス向上のために、最も知りたい部分にグイグイ“刺さりこむ”話をするようにしています。将来のメダリストがその中にいるかもしれないと思うと、責任は重大です」

    「アミノ酸の働きと使い方をきちんと伝えていきたい」
    それが常にある、田中の大きなこだわりだ。
    しかし、一番気をつけているのは、『アミノバイタル®』だけの宣伝マンにならないことだ。
    「VPの補食の『勝ち飯®』はアスリートの大きな関心事です。しかし本来は、バランス良く3食きちんと摂る食事の『勝ち飯®』の基礎があってこその補食です。食とアミノ酸、両方セットでその価値を知ってもらうことが、私の本来の役割」

    そして、食事と補食で生活者すべての健康をサポートできる食品メーカーは
    「味の素KKしかない」

  • EPILOGUE

    VPと「勝ち飯®」普及プロジェクトはよく社内で、「F1と大衆車ほどの違いがある」と言われている。トップアスリートの「勝ち飯®」がF1のマシンづくりならば、大衆車にそのノウハウや知見を提供できれば、多くの生活者の役に立てるはずだ。

    2003年にVPを立ち上げ、ずっとその中心となってプロジェクトを引っ張ってきた栗原にとって、「勝ち飯®」普及プロジェクトは、F1にまで高めたVPの財産をすべての生活者に還元する第2章だ。

    「味の素KKには本当に自社製品を愛し、その魅力を『語りたがる』社員が大勢いる。そんな社員が今、先頭に立って世の中に広げていってくれています」(栗原)

    アミノ酸とともに100年余り、食品業界のトップランナーとして走り続けている味の素KK。「勝ち飯®」普及による価値創造は、世界中の生活者の『Eat Well, Live Well.』へとつながっていく。