PRESS RELEASE

~すべての従業員のWell-being向上と日本経済の好循環に向けて~
味の素㈱、2年連続で6%相当の賃上げを実施

定期昇給、制度改定等含め1人当たり平均金額21,000円以上アップ

 味の素株式会社(社長:藤江 太郎 本社:東京都中央区)は、2024年3月7日に開催された春季労使交渉において、味の素労働組合要求金額であるベースアップ14,000円に対し一発満額で回答し、妥結しました。これにより定期昇給および制度改定を含め、2年連続で1人当たり6%相当、平均2.1万円以上となる賃上げを実施します。

 当社では、「アミノサイエンス®で、人・社会・地球のWell-beingに貢献します。」という”志(パーパス)”に共感する多様な人財が、中期ASV経営 2030年ロードマップの実現に向けて挑戦を続けています。高い目標へ挑戦する原動力は、”志(パーパス)”とエンゲージメントとのつながりであり、人財・技術・顧客・組織の4つの無形資産のうち、最も大切な人財資産への投資強化によりエンゲージメントを高めていくことが企業価値の向上において不可欠であると考えています。こうした取組みの一環として、昨年度と同水準の6%相当の賃上げを決定しました。

 さらに、新卒採用競争力強化および若手人財層への投資強化を目的として、新卒入社時の初任給も引き上げます。また、正規雇用者のみならず、”志(パーパス)”に共感し、共に働くパートナーである非正規雇用者に対しても、物価上昇分をベースにした賃上げを実施する方針を決定しました。

 日本経済は長きにわたるデフレから脱却できず、昨年の名目GDPでは世界4位に後退しました。デフレ経済下の悪循環から脱却するためには、企業における徹底した事業の効率化などの自助努力で吸収しきれないコストを価格に反映させる適切な値上げや、商品の価値に見合った価格設定(バリュープライシング)と、物価上昇などの社会環境や企業業績、労使関係などをふまえた適正な賃上げによって、経済の好循環を醸成していくことがカギであると考えます。

 また、そうした好循環が、“失われた30年”という日本経済低迷トンネルからの脱却につながる好機と捉えており、当社は今後も社会課題の解決に取組み、“志(パーパス)”につながる、明るく、豊かで、幸福感(Well-being)に満たされた社会の実現に貢献することを目指します。

【従業員群別 賃金改定概要】
1.正規雇用者
(1)組合員
・人数 2,325人
・平均年齢 39.9歳
・改定額 平均1人当たり金額21,664円(内訳:定期昇給2%+ベースアップ14,000円)
・初任給 平均14,000円引き上げ
(2)基幹職(管理職)
・人数 1,506人
・改定額 同上
2.非正規雇用者(シニア再雇用、パートタイム)
・人 数 143人(シニア再雇用)
225人(パートタイム)
・改定額 物価上昇分(2023年平均の消費者物価指数3.2%)をベースに賃上げ

参 考
2023年2月28日付プレスリリース
中期ASV経営 2030ロードマップに関するお知らせ
https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/2023_02_28_01.html