PRESS RELEASE

~スタートアップ等とのパートナリング戦略構築や先端情報の収集を推進~
味の素㈱、米国・シリコンバレーに
コーポレートベンチャーキャピタル拠点を新設

 味の素株式会社(社長:藤江 太郎 本社:東京都中央区)は、2024年1月に米国・シリコンバレー(カリフォルニア州パロアルト市)にコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の拠点を新設しました。当社はこれまで日本を拠点にCVCの活動を展開してきましたが、同拠点設立により、スタートアップとのパートナリング戦略構築や先端イノベーション情報収集をグローバルに推進します。

 今回のCVCの米国拠点設立は、次世代事業創出を通じた成長戦略の実現に向け、当社が新組織として発足させた、イノベーション戦略チームのグローバル展開の一環です。同組織が米国において先端技術や革新的な事業を有するスタートアップ等の協業パートナー候補の選定、分析を進める上で、拠点をシリコンバレーに構えることが必要であると判断しました。

 さらに当社はこの度、本拠点と連携して米国ベンチャーキャピタルファンドのTranslink Capital(米国カリフォルニア州、以下Translink社)が設立したファンドおよび世界初の低炭素プリント基板を開発・製造するスタートアップ企業、エレファンテック株式会社(社長:清水 信哉 本社:東京都中央区、以下エレファンテック社)への出資を行いました。

 Translink社は、2006年に設立された、IT関連のスタートアップ企業向けに投資を行うベンチャーキャピタルです。米国やアジア諸国に拠点を持ち、スタートアップ企業とアジアの大手事業会社との業務提携支援にも力を入れています。モビリティ・AI・ロボティクス・ヘルスケア・サステナビリティ・半導体などの幅広い分野に対する、事業開発と一体化した独自の投資手法により、スタートアップ企業の発掘や成長支援で高い実績を上げています。

 またエレファンテック社は、プリント基板製造における水・資源・エネルギー・CO2排出を大幅に削減する革新的な技術を開発するスタートアップ企業です。既存製法に比べてCO2排出を75%、水消費を95%削減できるインクジェット印刷による電子回路製造技術の実用化・普及に取組んでおり、2020年から量産化に成功しています。同社への出資をICT領域におけるCVC投資の1号案件として、中長期的な協業機会の検討を進めます。

 当社は2023年2月に発表した中期ASV経営 2030ロードマップにおいて、アミノサイエンス®の強みを活かした4つの成長領域(「ヘルスケア」「フード&ウェルネス」「ICT」「グリーン」)を掲げています。当社イノベーション戦略チームは、新拠点でのCVCを始め、グローバルにインテリジェンス機能の発揮やパートナリング戦略の構築等の継続的な活動強化への取組みを通じて、2030ロードマップの実現を目指します。

参 考
1.Translink社の概要
(1) 会社名 Translink Capital LLC
(2) 所在地 530 Lytton Avenue, Suite 300 Palo Alto, CA 94301
(3) 設立時期 2006年
(4) 代表者 Co-Founder & Managing Director / 大谷 俊哉、Co-Founder & Managing Director / Sung Park、Co-Founder & Managing Director / Jackie Yang、Managing Director / Eric Hsia
(5) 事業内容 IT関連のスタートアップ企業を中心に投資を行うベンチャーキャピタル
(6) 従業員数 27名(2024年1月時点)
(7) WEBサイト: https://www.translinkcapital.com/

2.エレファンテック社の概要
(1) 会社名 エレファンテック株式会社
(2) 所在地 東京都中央区八丁堀四丁目3番8号
(3) 設立時期 2014年
(4) 代表者 代表取締役社長 清水 信哉
(5) 事業内容 プリンテッド・エレクトロニクス製造技術の開発、製造サービス提供
(6) 従業員数 121名(2024年1月時点)
(7) WEBサイト: https://www.elephantech.co.jp/