味の素株式会社(社長:藤江 太郎 本社:東京都中央区)は、2024年1月24日開催の指名委員会において、以下の通り取締役候補者および法定3委員会の委員候補者等を選定し、同月30日開催の取締役会において報告しました。なお、取締役の異動については2024年6月下旬開催の当社株主総会において、取締役会議長および法定3委員会の委員等の異動については株主総会後の取締役会において決定します。
【中山讓治指名委員会委員長による説明】
取締役候補者は、当社が「アミノサイエンス®※1で人・社会・地球のWell-beingに貢献」し、持続的に企業価値を向上させていくために、指名委員会が設定した取締役に求められる9つのスキルの相互補完の観点を踏まえて選定しました。社外取締役候補者については、在任期間が長期間となる土岐敦司取締役の退任に伴い、グローバルのスキルとともに、同取締役が担っていた「法務・リスクマネジメント」のスキルを提供できる人財として、我妻由佳子氏を選定しました。また、5名中4名が執行役を兼任する社内取締役候補者は、(1)主要クロスファンクション(食品×アミノサイエンス事業等)の経験、(2)顧客接点、(3)人財・従業員エンゲージメントの経験と知見の補完関係を踏まえて、全社内取締役が留任を予定します。
新たに就任予定の我妻氏を加えて、女性取締役は4名となり、その比率は30%を超えることになります。また指名委員会は、報酬委員会と同様に社外取締役だけで構成します。
当社取締役会は、経営の最高意思決定機関として、6月下旬開催の株主総会以降も引き続き企業価値の持続的な向上に努めてまいります。
※1) | アミノサイエンス®は、アミノ酸のはたらきに徹底的にこだわった研究プロセスや実装化プロセスから得られる多様な素材・機能・技術・サービスの総称で、それらを社会課題の解決やWell-beingの貢献につなげる、味の素グループ独自の科学的アプローチです。 |
新役職 | 現役職 | 氏名 |
取締役 取締役会議長 指名委員 報酬委員 |
取締役 取締役会議長 指名委員 報酬委員 |
岩田 喜美枝 |
取締役 指名委員会委員長 報酬委員 監査委員 |
取締役 指名委員会委員長 報酬委員 監査委員 |
中山 讓治 |
取締役 監査委員会委員長 指名委員 |
取締役 報酬委員 監査委員 |
引頭 麻実 |
取締役 報酬委員 監査委員 |
取締役 監査委員 |
八田 陽子 |
取締役 報酬委員会委員長 指名委員 |
取締役 報酬委員会委員長 指名委員 |
デイヴィス・スコット ※2 |
取締役 指名委員 監査委員 |
ー | 我妻 由佳子※3 (新任) |
※2) | 外国語の氏名についても、姓・名の順で記載しています。 |
※3) | 我妻 由佳子氏は、日本および米国において弁護士として培った専門的な知識と豊富な経験を有しています。クロスボーダーの買収、事業提携、合弁事業、国内外の企業グループ内組織再編等のプロジェクトに関する実績および事業会社における社外監査役の実績を多数積んでおり、グローバル、および法務・リスクマネジメントのスキルの発揮を期待して選定しました。 |
新役職 | 現役職 | 氏名 |
取締役 代表執行役社長 最高経営責任者 |
取締役 代表執行役社長 最高経営責任者 指名委員 |
藤江 太郎 |
取締役 代表執行役副社長 Chief Innovation Officer (CIO) 研究開発統括 |
取締役 代表執行役副社長 Chief Innovation Officer (CIO) 研究開発統括 指名委員 |
白神 浩 |
取締役 執行役専務 コーポレート本部長 |
取締役 執行役専務 コーポレート本部長 |
佐々木 達哉 |
取締役 執行役常務 Chief Transformation Officer (CXO) |
取締役 執行役常務 Chief Transformation Officer (CXO) |
斉藤 剛 |
取締役 常勤監査委員 |
取締役 常勤監査委員 |
松澤 巧 |
退任前の役職 | 氏名 |
取締役 監査委員会委員長 指名委員 |
土岐 敦司 |
各取締役が保有するスキルを最大4つまで記載。保有する全てのスキルを表すものではありません。
マーケティング |
リスクマネジメント |
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氏名 | ||||||||||
岩田 喜美枝 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
中山 讓治 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
引頭 麻実 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
八田 陽子 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
デイヴィス・スコット | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
我妻 由佳子 | 〇 | 〇 | ||||||||
藤江 太郎 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
白神 浩 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
佐々木 達哉 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
斉藤 剛 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
松澤 巧 | 〇 | 〇 | 〇 |
なお、取締役のスキルマトリックスに使用しているスキルの定義および選定理由は以下の通りです。
スキル | 定義 | 選定理由 |
経営戦略 | 事業に精通し、資本市場を意識した的確な戦略を監督・推進することで、持続的な成長を通じて企業価値の向上を実現するスキル | アミノサイエンス®で人・社会・地球のWellbeingに貢献する企業として、AjinomotoGroup Creating Shared Value(ASV)経営の推進を通じて味の素グループの企業価値を飛躍的に高めることに必要なため |
グローバル | 多様な価値観や文化を踏まえて、グローバルに事業を展開するための的確な戦略を監督・推進するスキル | 事業領域のグローバルな持続的拡大に向けた、多様な価値観や文化への理解に基づく業務執行の適切な監督・推進に必要なため |
サステナビリティ | 持続可能な社会の実現に向けて、事業を通じて社会的課題を解決するための的確な戦略を監督・推進するスキル | 社会価値と経済価値を両立させるASV経営を通じて、「10億人の健康寿命の延伸」および「環境負荷の50%削減」を実現することに必要なため |
デジタル | IT・デジタル技術を駆使した、イノベーション、生産性の向上等に向けた的確な戦略を監督・推進するスキル | DXを通じて市場競争力・効率性・生産性を高め、企業価値を向上させながら、アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献する企業に変革することために必要なため |
研究開発・生産 | イノベーティブな研究開発と安全・安心な製品・サービスを絶えず追求していくための的確な戦略を監督・推進するスキル | アミノサイエンス®によるイノベーションによって、「10億人の健康寿命の延伸」および「環境負荷の50%削減」を実現することに必要なため |
セールス・ マーケティング |
重点事業の成長を加速させるためのブランド価値向上に向けた的確な戦略を監督・推進するスキル | 市場・生活者の価値観に合致したブランドマネジメントと、「スピードアップ×スケールアップ」による成長に必要なため |
財務・会計 | 財務・会計・税務の高度な専門性に基づき、的確な戦略を監督・推進するスキル | ASV経営による企業価値の最大化、成長投資と株主還元の両立を実現する戦略の立案・推進、および業務執行の適切な監督に必要なため |
人事・人財開発 | 多様な人財一人ひとりが能力を開発し、最大限に発揮するための的確な戦略を監督・推進するスキル | 全ての無形資産の価値を高める原動力となる人財資産を、個人と組織の共成長により強化し、ASV経営を進化させることに必要なため |
法務・リスク マネジメント |
法令順守・コーポレートガバナンス・リスク管理を通じた持続的な企業価値の向上を実現するための的確な戦略を監督・推進するスキル | Ajinomoto Group Policies(AGP)※4の浸透・実践を通じた持続的な企業価値の向上を実現し、ASV経営を安定的かつ着実に推進することに必要なため |
※4) | AGPは、味の素グループ各社およびそこに働く一人ひとりが順守すべき考え方と行動のあり方を示すと同時に、誠実に順守することをすべてのステークホルダーに約束するものです。 |