PRESS RELEASE

~調理を楽しむ人、共食が多い人はWell-beingをより強く実感~
味の素㈱、「調理の楽しさ」「共食」と
Well-beingとの関係を示した調査レポートを発表

米国調査会社のギャラップ社と連携、142カ国で調査実施

 味の素株式会社(社長:藤江 太郎 本社:東京都中央区)はこの度、米国の調査会社Gallup, Inc.(CEO:Jon Clifton 本社:米国ワシントンD.C.、以下ギャラップ社)と連携して「調理の楽しさ」「共食」とWell-beingとの関係を示すグローバルな調査を実施し、ギャラップ社ホームページに調査レポート(英文)を発表しました。

調査レポートURL:https://www.gallup.com/analytics/544376/cooking-enjoyment-communal-wellbeing.aspx

 当社は今年2月に発表した中期ASV経営 2030ロードマップにおいて、「アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献します。」を志(パーパス)として掲げており、人のWell-being実現に向けた当社の主要な取り組み※1の一つとして、「調理の楽しさ・共食による人のつながり」の提供を通じて、「こころの豊かさ」(主観的Well-being)に貢献する活動を推進しています。食や栄養と健康(身体的Well-being)との関係性については広くエビデンスが示されていますが、食と主観的Well-beingの関係性については十分なエビデンスはありませんでした。

 そこで今回、当社はギャラップ社と協働し、ギャラップ社の世論調査「GALLUP WORLD POLL(以下GWP)」の2022年版に「調理の楽しさ」「共食頻度」に関する以下の質問を加える形で、「調理の楽しさ」「共食」が主観的Well-beingに与える影響に関する調査を行いました。GWPは2005年以来、約150カ国(2022年は142カ国)を対象に行っており、人々のWell-beingについて定期的に調査しています。また、GWPデータは国連の世界幸福度報告書やOECDの幸福度報告書等に採用されています。

 これらの質問への回答と、GWPで調査している主観的Well-beingとの関係性を分析した結果、過去7日間に「調理を楽しんだ人」は、「調理を楽しまなかった人」「調理をしなかった人」と比べてWell-beingを実感する可能性が統計的に有意に1.2倍高いこと、また、共食頻度が高くなるにつれて主観的Well-being指数が高くなることがわかり、調理を楽しんだり、他の人と一緒に頻繁に食事をしたりすることは、主観的Well-beingに貢献することが世界規模で明らかとなりました。

「調理の楽しさ」「共食頻度」に関する調査結果のグラフ(オリジナルデータを日本語に翻訳)

 また当社は、この調査によって得られた結果やGWP2022データを用いて、2023年2月に英国Oxford大学Well-being Research Centreに設立した味の素リサーチフェローシップが行う、Well-being実証研究と知見交換のプラットフォーム設立および「調理の楽しさ」「共食」を含む食とWell-beingの関連性についての研究を支援していきます。同機関のセンター長であるJan-Emmanuel De Neve(ヤン・エマニュエル・デ・ネーブ)教授は、国連の世界幸福度報告書の編集者も務める等、Well-being研究の権威です。
 当社は食とWell-beingの関連性に関するこの研究成果を成長領域の一つである「フード&ウェルネス」の分野で生かし、志(パーパス)の実現を目指します。

※人のWell-beingに関する主要な取り組み(味の素グループ サステナビリティレポート2023、P.12)

「食文化」を尊重し、「おいしさに妥協しない食」と「食事ごとの栄養価値・情報」を多くの人に届ける
誰も取り残さないヘルスケアシステムへ、先端医療を通じて貢献する
地球にも人にも健康的でおいしい食を選択できる環境をつくる
「調理の楽しさ・共食による人のつながり」の提供を通じて、「こころの豊かさ」(主観的な豊かさ)へ貢献する
一人ひとりに寄り添った製品・サービスの提供を通じて「自己実現」へ貢献する

参 考
ギャラップ社の概要
(1) 名称 Gallup, Inc.
(2) 所在地 米国ワシントンD.C.
(3) 代表者 CEO Jon Clifton
(4) 事業内容 コンサルティングおよびグローバルリサーチ
(5) WEBサイト https://www.gallup.com/home.aspx