※献立作り・買い物・調理・喫食の一連の行動を通し、“なりたい自分”の実現に導く食体験の旅(ジャーニー)という意味の造語
味の素株式会社(社長:西井 孝明 本社:東京都中央区)は、当社コーポレートベンチャーキャピタルの案件として、食と健康に関する事業領域でデジタルサービス事業を展開するスタートアップ企業、株式会社おいしい健康(代表取締役CEO:野尻 哲也、本社:東京都中央区、以下おいしい健康社)に出資しました。これにより、同社が持つ食と健康のデジタル領域での知見と、当社グループの食やヘルスケア領域での資産の相互活用を通じて、食と健康・栄養を軸としてパーソナライズされた「食体験ジャーニー」の生活者への提供を進めていきます。
現在日本国内において、生活習慣病の患者数は一部疾患での微減を除き増加の一途をたどっており、悪性新生物(がん)の患者数が約180万人、糖尿病が約330万人、脂質異常症が約220万人、高血圧性疾患が約990万人※に上ると推計されています。中でも糖尿病や高血圧、脂質異常症などの患者については、諸症状の進行の予防に適したレシピや献立が必要となります(出典:厚生労働省「平成29年患者調査の概況」)。
また健常者の間でも、生活習慣病の予防のための食習慣の改善に役立つ情報に対するニーズや、健康寿命への関心が高まっています(当社調べ)。
こうした環境のもと、2016年にクックパッド株式会社から独立した、おいしい健康社は「誰もがいつまでもおいしく食べられる社会の実現」を企業理念とし、食習慣に悩みを持つ健常者や生活習慣病患者等を対象に、50以上の疾患領域や食習慣の課題テーマに対応したエビデンスに基づく管理栄養士監修のレシピ開発や、AIによるレシピ・献立提案アプリ等のデジタルサービスを提供してきました。また、医療機関や薬局、製薬会社と連携した患者支援、食品企業の健康領域事業を立ち上げて支援するDXヘルスケアマーケティング事業など、人々の健康に資する多様な事業を展開しています。
当社は2020-2025中期経営計画において、食と健康の課題解決企業を目指すことを目標として掲げ、パートナー企業との共創による社会課題解決を目指しています。おいしい健康社が持つ食と健康のデジタル領域での経験・人財と、当社グループが保有するおいしさ設計技術、アミノ酸の栄養や生理機能に関する研究開発力、健康と栄養に関する知見、疾病リスク診断サービス「アミノインデックス®」および生活習慣の改善を通じて認知機能維持をサポートする「100年健脳手帳®」等のデジタルサービスの相互活用により、食に関わる一連の行動の中で、新たなおいしさや楽しさ、また健康や栄養を軸とした「食体験ジャーニー」を生活者に提供し、一人ひとりの“なりたい自分”の実現を応援します。


(1) | 会社名 | : | 株式会社おいしい健康 |
(2) | 所在地 | : | 東京都中央区 |
(3) | 設立時期 | : | 2016年7月 |
(4) | 代表者 | : | 代表取締役CEO 野尻 哲也 |
(5) | 事業内容 | : | ITを活用したヘルスケア事業、生活メディア事業 |
(6) | 従業員数 | : | 45名 |
(7) | WEBサイト:https://corp.oishi-kenko.com/ |
2020年12月16日付プレスリリース
味の素㈱、コーポレートベンチャーキャピタルを新設
https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/2020_12_16.html