味の素株式会社(社長:西井 孝明 本社:東京都中央区 以下味の素㈱)とRoyal DSM (共同CEO:ジェラルディン・マチェット及びディミトリ・ドゥ・フリーズ 本社:オランダ 以下DSM)は、東京栄養サミット2021*(Tokyo Nutrition for Growth Summit 2021 以下N4G)の公式サイドイベントとして、2021年11月30日にオンラインフォーラム「学校給食と子ども達の未来~官民連携で実現する、サステナブルで健康的な食習慣づくり」を共同開催します。
*主催:日本政府 開催日: 2021年12月7日・8日
N4Gの大きなテーマでもある栄養不良。なかでも、子ども達の低栄養は深刻で、世界中で何百万人もの学童が飢餓に苦しんでおり、その多くはタンパク質、エネルギーとビタミン・ミネラルなどの微量栄養素が大幅に不足している状況です。また、途上国に限らず、先進国や新興国の一部でも経済格差の拡大により子ども達が十分な栄養を摂取できない状況もみられており、私達は次世代の健全な成長にむけて、ユニバーサル・ヘルス・カレッジ(UHC)の観点から広く見守っていく必要があります。成長期の栄養障害は、身体、精神の健康や認知発達などにも影響するため、子ども達自身のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)、そしてやがては社会や経済の発展を妨げる要因の一つにもなります。さらに、新型コロナウイルス感染症による経済の減速やロックダウンによる学校給食の停止などでますます深刻になっています。
子ども達の栄養改善は、食料の生産と供給を持続可能なものとし、食料システムのあらゆる段階で生活者の購買や食事といった行動変容を促す必要があるため、官民の幅広い連携で取り組む必要があります。そのためには、製品やサービスを通じて生活者と直接的にも間接的にも接する民間セクターの努力だけでなく、公共セクターとの連携も不可欠で、その代表例が、学校給食制度の推進です。
本イベントでは、人の生涯の健康の基盤となる子ども時代の栄養改善のために学校給食が有効であること、また学校給食を活用した栄養教育により、人々の「食習慣改善に向けた行動変容」を促すことができることを、事例やエビデンスに基づいて議論します。
子ども達の栄養改善は、持続可能な開発目標(SDGs) 2「飢餓をゼロに」、3「すべての人に健康と福祉を」だけでなく、1「貧困をなくそう」、4「質の高い教育をみんなに」、5「ジェンダー平等を実現しよう」、8「働きがいも経済成長も」など、SDGsの多くに直接、間接に貢献します。先進国や開発途上国それぞれが様々な健康課題に向き合い、世界中で人々の栄養と健康を支え続けてきた味の素㈱とDSMの共同開催となる本イベントでは、日本で初開催となるN4Gを機に、より多くの企業にもこうした取り組みへの参加を呼びかけ、日本から世界に発信したいと考えています。
【開催の背景】
食と健康の課題解決企業を目指し、日本各地の小中学校で「うま味授業」の開催やベトナムの学校給食の栄養改善に取り組んでいる味の素㈱と、食料システムコミットメントを公表し、脆弱な環境にある8億人の人々の低栄養の改善に向け、栄養改善推進プラットフォーム(NJPPP)のカンボジアでのプロジェクトにも参加しているDSM。両社の経験をより多くの人々に伝え、開発途上国での学校給食プログラムをさらに促進するために、本フォーラムの開催を決定しました。
子どもの栄養改善における学校給食の重要性、人々の食生活の「行動の変化」をもたらすための学校給食プログラムを通じた栄養教育の重要性などをお伝えするとともに、民間セクターの役割、および食料システムにおける国際機関、地方政府とのパートナーシップの重要性についても議論し、マルチセクターのコラボレーションへの潜在的な可能性を持つ場として、国連食料システムサミットの結果として新しく作成された「School Meals Coalition」への期待についても議論します。
1. | 日時:11月30日(18:00 – 19:30 日本標準時 / 10:00 – 11:30 中央ヨーロッパ時間) | |||||||||||||||||||
2. | 共催:味の素㈱、DSM | |||||||||||||||||||
3. | 後援:SDG2 Advocacy Hub | |||||||||||||||||||
4. | 登壇協力:WFP国連世界食糧計画 | |||||||||||||||||||
5. | 実施形態:オンライン配信 ※日英同時通訳 | |||||||||||||||||||
6. | 視聴方法:https://zoom.us/webinar/register/WN_lt2uhKKvRXCztGnzbsnpqg | |||||||||||||||||||
7. | 登壇者と主な講演概要
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栄養サミット
「栄養サミット(NUTRITION FOR GROWTH SUMMIT)とは、栄養改善に向けた国際的取組を促進する会合です。オリンピック・パラリンピックの開催国が主催するのが慣行で、2013年、英国政府等の主導により始まりました。今回は、英国(ロンドン)・ブラジル(リオ)に続く3回目の開催です。
味の素㈱は第1回のロンドン栄養サミットにおいて、日本企業として初めてコミットメントを発表しました。
ユニバーサル・ヘルス・カレッジ(UHC)
全ての人が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを、支払い可能な費用で受けられる状態のことで、「誰もが、どこでも、お金に困ることなく、必要な質の高いプライマリー・ヘルスケアを受けられる状態」を指します。
味の素グループについて
味の素グループは、“アミノ酸のはたらき”で食習慣や高齢化に伴う課題を解決し、人々のウェルネスを共創する、食と健康の課題解決企業を目指しています。
私たちは、“Eat Well, Live Well.”をコーポレートメッセージに、アミノ酸が持つ可能性を科学的に追求し、事業を通じて地域や社会とともに新しい価値を創出することで、さらなる成長を実現してまいります。
味の素グループの2020年度の売上高は1兆714億円。世界35の国・地域を拠点に置き、商品を販売している国・地域は130以上にのぼります(2021年現在)。詳しくは、www.ajinomoto.co.jp をご覧ください。
DSMについて
Royal DSMは、パーパス(目的・使命)に基づき、健康、栄養およびバイオサイエンスに関連する事業を展開するグローバル企業です。科学的アプローチにより、人々、動物および地球の健康向上に貢献しています。DSMのパーパスは、現在そして未来世代の、すべての人々の暮らしをより豊かにすることです。DSMの製品とソリューションによって、顧客、従業員、株主、社会全体のすべてのステークホルダーに対して経済的・環境的・社会的な価値を創出しつつ、同時に世界が直面する重要な社会課題の解決に取り組んでいます。DSMおよび関連会社の年間の純売上高はおよそ100億ユーロで、社員数は約23,000名です。1902年に設立されたDSMは、Euronext Amsterdamに上場しています。詳細は www.dsmjapan.com をご覧ください。
本リリースに関するお問い合わせ先
味の素株式会社
グローバルコミュニケーション部:小林、樋本
お問い合わせ先:Pr_media
DSM株式会社
広報担当︓原田
tel:03-5404-8336
email:ai.harada@dsm.com