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PRESS RELEASE

味の素グループ、栄養プロファイリングシステム
(Nutrient Profiling System)を導入

~日系企業初、7カ国9法人において対象製品の栄養価値評価を開始~

 味の素株式会社(社長:西井孝明 本社:東京都中央区)は、粉末スープ・冷凍食品などの製品の栄養価値を科学的に評価する手法として開発したThe Ajinomoto Group Nutrient Profiling System for Product(製品用栄養プロファイリングシステム、以下「ANPS-P」)を、2020年4月1日より、日本を含む7カ国の味の素グループ9法人(味の素(株)、味の素AGF(株)、味の素冷凍食品(株)、タイ味の素社、ベトナム味の素社、インドネシア味の素社、フィリピン味の素社、マレーシア味の素社、ブラジル味の素社)の製品約500品種に対して導入し、栄養改善活動をグローバルに展開します。

 世界では、20億人以上が過剰な栄養摂取を要因とする肥満や過体重によって生活習慣病のリスクを有する※1と推定されている一方、たんぱく質や野菜、食物繊維などは不足しがちであり、相反する二つの栄養課題に直面しています。しかし生活者にとって、必要な栄養についての知識に基づいて毎日バランスのとれた食事を摂るのは難しく、栄養改善のための各国政府や企業の取り組みに対する社会の関心が高まっています。
 こうした背景の下、グローバル食品企業では、食品中に含まれる栄養成分(Nutrient)の量を科学的な根拠に基づいて評価し、その食品の栄養面での品質をわかりやすく表現(Profiling)する手法(System)としてNutrient Profiling System(栄養プロファイリングシステム、以下NPS)の開発・導入が進んでいます。NPSでは、食品の栄養面での品質を特定の算式によってスコア(数値)として算出するため、同じカテゴリー内の複数の製品や、改訂前後の製品の栄養価値を、共通した評価軸によって比較することができます。

 今回当社グループが開発した「ANPS-P」は、主にオーストラリア・ニュージーランドで用いられているNPS「Health Star Rating System」のスコア算出方法に準拠し、過剰摂取を避けるべき栄養成分(カロリー、添加糖※2、ナトリウム、飽和脂肪酸※3)および不足しがちで摂取が推奨される栄養成分・食品群(たんぱく質、野菜・果物・ナッツ・豆類、食物繊維)の製品中含有量をもとに、製品の栄養価値を評価するシステムです。
 「ANPS-P」の導入により、当社グループ製品の栄養価値を共通の基準で評価し、栄養面の課題を把握することが可能になります。これに基づき、製品の改訂や、おいしい減塩やたんぱく質の摂取などが手軽にできる栄養価値の高い製品の提供を継続して行い、生活者の健康増進に貢献します。また将来的には、栄養バランスの良い食生活をトータルでサポートすることを目指し、当社グループ製品を使ったレシピに対するNPSを開発・導入する予定です。

 味の素グループは今後も、生活者の快適な生活の実現と健康寿命の延伸に貢献し、「食と健康の課題解決企業」への変革を進めていきます。

  • ※1)New England Journal of Medicine 2017, World Health Organization (WHO) 2016

  • ※2)製品に添加される5つの糖(ショ糖、ブドウ糖、果糖、乳糖および麦芽糖)を指す。天然に存在する糖(牛乳などの乳糖、天然フルーツ成分の糖)は含まない。

  • ※3)主に動物性の脂肪に含まれる脂肪酸