味の素株式会社(社長:西井孝明 本社:東京都中央区)は、当社とビジネスパートナーとの技術の融合による新価値・新事業の共創を目指し、当社初のオープン&リンクイノベーション推進拠点となる「クライアント・イノベーション・センター」を2018年6月に川崎事業所(神奈川県川崎市)内に新設します。創業以来100年以上にわたるアミノ酸研究に立脚した食品およびバイオ・ファインの技術を起点に、外部との連携を更に推進し、「健康なこころとからだ」「食資源」「地球持続性」における社会課題解決への貢献を目指します。
昨今の科学技術の急速な発展やグローバル競争の激化、顧客ニーズの多様化に伴い、更なるスピード感と新たな価値の創出につながる研究開発力が企業に求められています。そのため企業にとっては、単独での研究開発に加えて他社の技術や知見、人材の活用によるオープン&リンクイノベーションが重要になっています。
当社は1909年に世界初のうま味調味料「味の素®」を事業化して以来、うま味物質であるグルタミン酸がアミノ酸の一種であることから、アミノ酸を起点とした研究開発に取り組み、独自の「先端バイオ・ファイン技術」を追究し、食品に加えてヘルスケア、動物栄養、化成品などにも事業領域を拡大しました。近年では企業や大学、各種研究機関とのオープン&リンクイノベーションにより、再生医療用培地や発酵ナチュラルフレーバーなどの新事業領域にも進出しています。
当社は更なるオープン&リンクイノベーションを推進する拠点を、約11億円を投じ、当社グループの研究開発を支える3研究所(イノベーション研究所、食品研究所、バイオ・ファイン研究所)が立地する川崎事業所内に新設します。ここでは、当社の食品・アミノサイエンス事業領域の技術を紹介し、社会やビジネスパートナーが抱える課題の解決に向けて、ビジネスパートナーと当社が保有する技術の融合による新価値・新事業の共創を目指します。また、講演会やポスターセッションの開催が可能なコンベンションホールを併設し、最先端の研究内容を社内外と共有するとともに交流推進を図ります。
味の素グループは、当社の創業以来一貫した、事業を通じて社会価値と経済価値を創造する取り組みを進め、先端バイオ・ファイン技術が先導する、確かなグローバル・スペシャリティ食品企業グループを目指します。
【オープン&リンクイノベーション推進拠点概要】
新しい価値の創造は、様々な人・技術・知恵が出会い、コミュニケーションを活発にすることで生まれます。そうした働きから、次々に結合して情報を伝達する“神経細胞”をイメージし、新拠点の外観をデザインしました。
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施設名 |
: |
クライアント・イノベーション・センター |
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所在地 |
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神奈川県川崎市川崎区鈴木町1丁目1番 |
1番1号 |
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構造 |
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鉄筋コンクリート造2階建 一部鉄骨造 |
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建築面積 |
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1,244.60m2(延床面積:1,211.72m2) |
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完工時期 |
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2018年3月(予定) |
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開設時期 |
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2018年6月(予定) |
【主な施設内容】
当社の歴史や当社の技術を通じた社会課題解決に貢 献する取り組みなどを映像で紹介。 |
当社が保有する技術との融合により創出される、社会 やビジネスパートナーが抱える課題に対するソリュー ションをイラストや動画、体感などを通じわかりやすく紹 介。 |
社会やビジネスパートナーが抱える課題を共有し、解決 に向けて、新価値・新事業の共創を目指した討議を深 め、研究テーマを創出。 |
講演会やポスターセッションの開催が可能なコンベン ションホールを併設し、最先端の研究内容を社内外と 共有するとともに交流を推進。 |