2017年4月27日
![]() AWI社のアペタイザー製品(調理後)
味の素株式会社(社長:西井孝明 本社:東京都中央区)は、北米における冷凍食品事業の拡大に向け、外食向け冷凍アペタイザー製品※の生産体制を強化します。味の素ウィンザー社(以下「AWI社」)の新工場をアメリカ合衆国ミズーリ州に建設し、冷凍アペタイザー製品の生産能力を拡大することで外食向け事業を強化、冷凍アペタイザー市場でのストロングNo.2を目指します。投資額は約39百万米ドル(約44億円)で、2017年11月より稼働する予定です。
※ 一般的にアペタイザーは前菜を意味しますが、ここでは衣付きの野菜(玉ねぎ、
ズッキーニ等)、チーズ等の揚げ物製品を指し、スナック、おつまみとして食されます。
外食チャネルはAWI社売上高の約3割を占める重要なチャネルであり、冷凍アペタイザー製品は外食向け売上高の約3割を担う中核領域です。外食向け冷凍アペタイザー市場は、直近2年間で約5%成長しており、この間、AWI社の冷凍アペタイザー製品の売上高は年率約6%伸長しています。一方、既存の冷凍アペタイザー製品2工場の生産能力は既に上限に近づいており、今後も継続して拡大が見込まれる需要に対応しきれないことが予想されます。
今回、約39百万米ドルを投じて、ミズーリ州にあるカーセージ工場(カーセージ市)に隣接するジョプリン市に年間25,000トンの生産能力を備えた新工場を建設します。既に着工しており、2017年11月より生産を開始する予定です。新工場建設を機に冷凍アペタイザー領域にも当社と味の素冷凍食品株式会社の技術を導入し、スペシャリティを有する冷凍アペタイザー製品を開発・生産・販売します。新工場には、AWI社の長期的な発展を推進すべく、将来の増産に備え十分なスペースを確保しています。一方、今回の新工場建設に伴い、AWI社は既存工場のうちピードモント工場を2018年初めに冷凍・冷蔵食品の製造を手掛けるトゥデイズフーズ社(Today’s Food, LLC)に売却する契約を締結しました。ピードモント工場はジョプリン工場稼働まではAWI社の工場として、北米のお客様のアペタイザー製品の需要に応えます。
当社は2017‐2019中期経営計画において、食品事業の地域ポートフォリオ強化を通じた確かな成長を重点戦略に掲げており、北米においてもAWI社の事業基盤をベースに、日本の技術を活用し、冷凍食品におけるアジアン・エスニックの圧倒的No.1を目指しています。更に、コンシューマー向け、外食向け両チャネルでの事業展開の加速と、それを実現するための重点的な設備投資を計画しており、本件はその一環です。当社は、現地の食生活・食文化に適合した製品カテゴリの展開を通じて、現地の生活者のより健やかな生活に貢献します。
*1米ドル=112.19円(2017年3月末レート)
<新工場の概要>
参 考
<味の素ウィンザー社の概要>
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