2017年4月3日
味の素株式会社(社長:西井孝明 本社:東京都中央区)は、食を通じた栄養改善への貢献を目指し、2016年8月に一般財団法人味の素ファンデーションを設立、2017年4月1日に当財団が公益財団法人として認定されたのでお知らせします。従来当社が運営していた食を通じた社会貢献活動やソーシャルビジネスは当財団へ移管し、今後、当社は財団へのサポートを通じて、世界各国の社会課題の解決に貢献します。なお当社が設立した公益財団法人は、味の素奨学会、味の素食の文化センターに次いで3法人目となります。
「栄養改善」は、2015年9月に国連総会で採択され2030年までの達成を目指す「持続可能な開発のためのグローバル目標(SDGs)」においても重要課題として明示されています。こうした社会課題を企業単独で解決することは難しく、国・地域行政や非営利団体など、国際社会、地域社会と連携して解決に当たることがより重要です。
当社の事業は、「日本人の栄養状態を改善したい」と強く願っていた池田菊苗博士が1908年に発見した「うま味」を、創業者の二代目鈴木三郎助がうま味調味料「味の素®」として1909年に製品化したことから始まりました。「おいしく食べて健康づくり」という創業の志は、100余年が過ぎた現在も脈々と受け継がれ、当社は事業を通じて世界各国・地域の健康な生活への貢献を目指しています。また、当社は日本の被災地復興応援などの社会貢献活動や低所得国・地域の栄養改善事業にも取り組んできましたが、国・地域行政や非営利団体など、国際社会、地域社会との連携を深め、将来にわたり食を通じた社会貢献活動やソーシャルビジネスの持続性を高めるため、それらの活動は味の素ファンデーションが承継します。
当社は、事業を通じて社会課題の解決に貢献するとともに、食を通じた栄養改善の貢献を目指す財団のサポートを通じて世界各国の人々の「健康な生活」の実現を目指します。
参 考
<公益財団法人味の素ファンデーションの概要>
母親向け栄養セミナーと
「KOKO PlusTM」の販売の様子(ガーナ)
①低所得国栄養改善事業
地元の食生活に適した栄養食品の研究、開発、製造、販売および栄養に関する知識の普及を通じて、対象国の母子の栄養改善に貢献(ガーナの離乳期食品用栄養サプリメント「KOKO PlusTM」など)。
栄養改善につながる食品加工技術
プロジェクトの様子(ミャンマー)
②食と栄養支援事業(AINプロジェクト*)
(*)AIN:Ajinomoto International Network for Nutrition
低所得国・地域の中で、特に食、栄養、健康に改善すべき課題を抱える地域の方々に対する貢献を趣旨として、優れた着目点や実践能力を有し、支援問題解決に向けた事業を実施する団体に対し、資金の助成および持続的な事業推進のためのノウハウをサポート。 ハノイ医大での栄養生理学の
講義の様子(ベトナム)
③低所得国での栄養士育成プロジェクト事業
栄養学教育を受けた学士が栄養士として職権を認められ、教育現場(学校、保健所等)や職場(病院、大規模給食施設等)に適正に配属される制度を確立し、高所得国で提供されているような栄養教育、栄養バランスが適正な食事メニューの開発・提供などを通じて、対象国の国民の衛生と健康向上に貢献(ベトナムの栄養士制度確立の支援など)。
健康・栄養セミナーの様子
(福島県)
④被災地復興応援(健康・栄養セミナー)
地域ごとに行政、社会福祉協議会、NPO法人などの非営利団体と連携を図り、その地域のニーズに応じて、移動式調理台を用いた参加型の健康・栄養セミナーの開催をサポート。
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