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2015年6月5日
うま味調味料「味の素®」の
国内生産体制の再構築について

  味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)は、食品事業のグローバルな成長に伴い、主力製品であるうま味調味料「味の素®」の生産体制の再構築を図ります。現在川崎工場で生産している「味の素®」の生産工程の一部である"精製工程"を2015年度中に停止します。今後は海外のグループ会社(ブラジル、インドネシア)で精製工程まで行い、倍散化工程※1および包装工程は引き続き国内で行うことで、グループ全体の事業基盤強化を図ります。

※1: 倍散化工程とは、グルタミン酸ナトリウムに核酸を合わせる工程です。


「味の素®」の生産工程は、大きく分けて以下の4つから構成されます。

うま味調味料「味の素®
アジパンダ®瓶75g
1. 原料(さとうきび等)を発酵しグルタミン酸(アミノ酸の一種で昆布等に多く含まれるうま味成分)
   を作りだす発酵・粗製工程
2. グルタミン酸から調味料として使いやすいグルタミン酸ナトリウム(MSG)を作る精製工程
3. MSGに核酸(かつお節等に含まれるうま味成分)を合わせてうま味を強める倍散化工程
4. 倍散化したうま味調味料を様々な製品形態に合わせて包装する包装工程

 これまで当社では、海外のグループ会社からグルタミン酸を輸入し、国内工場で精製工程、倍散化工程、包装工程を実施していましたが、今後は、国内と同じ厳しい品質基準※2に基づいて生産している海外のグループ会社で精製工程までを行い、国内工場で倍散化工程および包装工程を行います。

 うま味成分は、単独で使うよりも、アミノ酸であるグルタミン酸と核酸であるイノシン酸やグアニル酸などを合わせることで、うま味が飛躍的に強くなること(うま味の相乗効果)が知られています。  当社は、国内で販売している「味の素®」にはこのうま味の相乗効果を活用しており、倍散化工程でMSGに核酸を加えることで、より強いうま味を持つ、国内市場向けだけの付加価値の高い製品に仕上げています。

 当社では、今後も国内における「味の素®」の生産を継続し、市場に適した製品を安定的に提供していきます。

※2: 味の素グループは、品質基準として独自の品質保証システム「アスカ(ASQUA)」を適用しています。「アスカ」は、品質マネジメントシステムの国際規格である「ISO 9001」や、食品衛生の管理基準の一つである「HACCP」などの製造の管理基準を基本骨格とし、そこに味の素グループ独自の考え方や基準を付加して構成されています。味の素グループは、このシステムにより、原料調達から販売までの厳しい品質保証を行っています。
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