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2014年8月19日
味の素(株)、WFP国連世界食糧計画と連携
〜共同でガーナにおける母子栄養改善プロジェクト開始〜

共同プロジェクトに関する協定書調印式
(写真左から2番目: ピッパ・ブラッドフォード
国連WFPガーナ事務所長、同3番目:伊藤社長)
 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)は、WFP国連世界食糧計画(以下、国連WFP)とガーナにおいて母子栄養改善のためのプロジェクトを共同で実施します。本プロジェクトについては、本年3月27日に協定書調印式(右写真参照)を実施後、取り組み内容の検討を進めていましたが、このほど具体的な実施内容を決定しました。

 当社と国連WFPは、両者の栄養問題への取り組みの経験、ノウハウ等を持ち寄ることにより、ガーナにおける栄養不良の問題の解決を加速させることを目指します。

 この共同プロジェクトは、昨年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)のフォローアップとして実施される取り組みです。同会議において、日本政府と国連WFPは、アフリカにおける栄養状況を改善するためパートナーシップを強化すること、またそのために日本の民間企業の経験や成功事例を最大限生かすことで合意していました。

 今回の共同プロジェクトは、以下の3つの内容から構成されており、特に当社は、アミノ酸栄養や食品科学についての知見を活かすことによって、地元で手に入る、地元の食文化を尊重した安価な食材を使い、より多くの栄養を摂取することができるような仕組みづくりに貢献します。

【共同プロジェクトの実施内容と当社の役割】
(1)子どもの成長遅延を予防するための食物摂取改善対策を実施する
当社は、地元の食材の化学分析を行い、それぞれの食材の栄養価に関するデータベースの作成や、地元食材を活用し、コストを抑えながら子どもの栄養必要量を満たす食事作りのガイドラインの作成支援などを行います。

(2)母親と乳幼児の栄養欠乏を改善するためのソーシャルマーケティング手法の構築を支援する
当社は、生後6ヶ月から2歳未満の乳幼児および授乳中の女性が、栄養価の高い食材を手に入れたり栄養補助食品を活用して自宅で栄養改善したりしやすくなるよう、ソーシャルマーケティング手法の構築を支援します。

(3)学校給食の栄養価を向上させる
当社は、学童の栄養必要量を満たす低コストの学校給食メニューの開発に対し、地元食材に含まれるタンパク質のアミノ酸組織を分析し、アミノ酸バランスを考慮したメニューの設計を提案します。また、現地の子どもたちが好きな味や香りなどの研究を通して、学校給食メニューの栄養価の改善に加え、おいしさの改善も図ります。

 近年、ガーナは急速な経済成長を続けているものの、国内において貧困の地域格差があります。特に貧困と栄養不良の蔓延が顕著な北部地域においては、包括的な食糧支援および栄養改善対策が必要とされています。
 当社では、食品科学とアミノ酸栄養の知見を活かし、国連開発計画のBusiness Call to Actionなどの国際的な取り組みに積極的に参画しています。(右写真参照)

 今回の国連WFPとの協力を通して、国連機関と民間企業の連携による栄養改善の実現の成功例を作り、当社のグループ理念である“Eat Well, Live Well.”をグローバルに実現するための取り組みを拡げていきます。

WFP国連世界食糧計画(国連WFP)について
国連WFPは、飢餓と貧困の撲滅を使命に活動する国連の食糧支援機関です。毎年平均、およそ 80カ国で9,000万人以上に食糧支援を行っています。国連WFPはガーナにおいて1963年より活動しており、子どもや妊婦、授乳中の母親への支援に力を入れています。
ガーナ北部地域での
小児保健クリニックの様子

過去の関連プレスリリースURL
味の素、「ビジネス行動要請」(BCtA)に参加

味の素BCtA-USAID-JICA、ガーナにおける離乳期の子供の栄養改善に向けた共同取り組みに関する覚書締結




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