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2013年6月25日
味の素冷凍食品社、欧州で餃子委託生産を開始
〜ポーランドに生産拠点を開設し、欧州事業全体の売上げを倍増〜

 味の素冷凍食品株式会社(社長:吉峯英虎 本社:東京都中央区)は、2013年6月下旬より、ポーランドにあるJAWO社(ヤボ社)で外食向け冷凍餃子の委託生産を開始します。当社は欧州を北米に続く海外事業の最重点市場と位置付けており、競争力のある餃子※1を新たに現地生産することによって、欧州事業のさらなる拡大を図ります。欧州での2013年度の売上高は対前年比2桁増の12億円を見込んでおり、2016年度には倍増を目指します。なお、当社の2012年度の売上高は1,148億円で、その内、海外の売上高は100億円を超えています。欧州事業を拡大することにより、海外売上比率2桁を目指します。
※1 当社「ギョーザ」の売上げは、日本の家庭用冷凍食品市場において、10年連続No.1です。

 近年、欧州では日本食に対する関心の高まりとともに、日本食を提供するレストランが増加しています(約8,000店舗:当社調べ)。これに伴い、餃子は日本食レストランの人気メニューの1つとして拡大を続けています。当社は今後市場の拡大とともに、競合の激化が想定されるなか、早期に欧州で生産基地を整備することが必要と判断しました。
 当社は、欧州市場に対し、2005年よりタイのグループ会社から餃子・から揚げなどを輸入していますが、欧州では、豚肉を使用した商品の輸入規制、関税、物流コストが課題となっていました。このため、現地ニーズに合った迅速な生産体制を構築するにあたり、現行のタイからの輸入に加え、このたび新たにポーランドにある冷凍ピエロギ(ポーランド風餃子)※2のトップメーカー・JAWO社に餃子の生産を委託します。同社の主要生産品目であるピエロギは、餃子と原料、製造工程が類似しており、設備、原材料調達の面での相乗効果が期待できます。
 なお、餃子の生産については、日本国内と同等品質の商品を供給するため、JAWO社工場内に当社から貸与した主要設備を導入し、専用ラインを構築するとともに、当社から生産にかかわる技術支援を行います。
※2 肉、野菜、チーズ等の具材を厚手の小麦粉の皮で包んだポーランド風餃子。

 当面の生産品目は、タイからの輸入と並行してタイのグループ会社で生産している「チキン&ベジタブルギョーザ」とします。今後は、生産拠点が欧州にあることを活かし、当社が強みとする豚肉を使用した餃子など、ラインアップを強化します。
 初年度は300t(50万袋分)の生産を見込んでいます。

 販売については、2011年に欧州のレストランルート強化のため再編を行った欧州味の素食品社に委託しており、主にフランス、イギリス、ドイツのアジア系エスニック外食ルート中心に販売しています。現地生産品の発売時期は7月上旬を予定しており、現地生産開始後もこのスキームを継続します。

<今回の委託生産品目>
(1)品     名チキン&ベジタブルギョーザ
(2)用     途レストラン向け業務用商品



*パッケージの表面に調理方法(焼き・蒸し・茹で・揚げ)を掲載
(3)容量(入数)600g(30個/袋)

<JAWO社(ヤボ社)概要>
(1)会  社  名JAWO Sp.z O.O.
(2)所  在  地ポーランド共和国チェンスタホーバ市(ポーランド南部)
(3)会 社 設 立1992年
(4)資  本  金4.9百万ユーロ
(5)売  上  高7.3百万ユーロ(2012年度)
(6)代  表  者Mrs. Renata Kasprzycka
(7)設 備 投 資 額89百万円
(8)生 産 品 目ピエロギ、ポーランド風クレープ等
(9)委託生産品目チキン&ベジタブルギョーザ
10従 業 員 数140名


<JAWO社の外観>


<生産・販売のスキーム>

<味の素冷凍食品株式会社概要>
(1)会  社  名味の素冷凍食品株式会社
(2)所  在  地東京都中央区銀座7丁目14番13号
(3)創  業  年1972年
(4)設  立  年2000年
(5)資  本  金約95億円
(6)株     主味の素株式会社100%出資
(7)売  上  高1,148億円(2012年度)
(8)代  表  者吉峯 英虎
(9)事 業 内 容冷凍食品の研究開発、製造、販売
10従 業 員 数約1,000名
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