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2013年4月17日
味の素(株)、経済産業省・特許庁より「知財功労賞」を受賞

 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)は、経済産業省・特許庁が主催する平成25年度「知財功労賞」において、商標活用に関する産業財産権制度活用優良企業として、経済産業大臣表彰を受けることになりました。今回の受賞は、当社が創業当初から100年以上にわたり積極的にブランド価値を守り、時代に合わせた手法を取り入れながらさらにその価値を高めている企業姿勢が高く評価されたことによるものです。表彰式は4月18日の「発明の日」に東海大学校友会館で行われます。
※特許権、実用新案権、意匠権及び商標権に関する制度を「産業財産権制度」と総称しています。

【受賞の理由とその背景】
 1908年にグルタミン酸がうま味成分であることを発見した東京帝国大学の池田菊苗教授は、グルタミン酸塩を主成分とする調味料製造法の特許を取得しました。この特許を利用し調味料として事業化を決心した
味の素グループ創設者の二代鈴木三郎助は、世界初のうま味調味料を「味の素®」として1908年に商標登録しました。当時、うま味調味料の概念はどこにも存在しませんでした。うま味調味料を普及させ、想定される偽物を排除するには、特許権、商標権といった産業財産権制度を活用することが重要であると認識していたためです。商標は、権利を確保すること、並びに権利を維持するための活動を実施することが重要です。今日、
味の素グループでは、「味の素®」の普通名称化防止と商標マインドの育成を図るため、世界各国の関係会社向けに「商標の表記に関する規程」等の共通ルールを14カ国の言語で作成するとともに、教育冊子を用いて関係会社で商標セミナーを開催するなど、充実した商標教育を実施しています。
 また、ブランド強化を目的として、世界共通のグローバル食品コミュニケーションシンボルを導入し、132カ国で商標出願し、グローバルブランド戦略を展開しています。
 さらに、国内公共施設で初となる「味の素スタジアム」のネーミングライツを取得し、新たな手法によるコーポレートブランドの強化策を実践しています。
 今回の受賞は、このように商標を活用し、全世界的にブランドを育成、強化を行っている実績が評価されたものです。

 グローバル健康貢献企業を目指す味の素グループは、ブランドを大切な経営資源ととらえ、今後も商標の活用を積極的に推進し、全世界でブランド価値を高めていく活動を実施していきます。

【商標登録例】
【保有権利に基づく製品例】
参考資料

「知財功労賞」について
 「知財功労賞」は、産業財産権制度を有効に活用し円滑な運営・発展に貢献のあった企業・教育機関等を表彰する「産業財産制度活用優良企業等表彰」と、同制度の普及促進および発展に貢献のあった個人を表彰する「産業財産権制度関係功労者表彰」の総称です。
 それぞれ、経済産業大臣表彰と特許庁長官表彰があり、毎年4月18日の「発明の日」を記念して、表彰式が行われます。平成25年度は、経済産業大臣表彰として個人1名と企業等7社、特許庁長官表彰として個人5名と企業等10社が表彰されます。
<表彰式> 日時: 2013年4月18日(木)10時30分〜11時30分

場所: 東海大学校友会館 阿蘇の間・朝日の間


 (東京都千代田区霞が関3−2−5 霞が関ビル35階)
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