2011年12月1日
川崎工場での“ヒューマス”※1活用の取り組み
平成23年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞
 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)の川崎事業所(神奈川県川崎市川崎区)は、
この度、調味料製造過程残渣のバイオマス燃料※2化の取り組みについて、環境省が主催する平成23年度
地球温暖化防止活動環境大臣表彰“対策技術導入・普及部門”を受賞することとなりました。

 川崎事業所では、2011年3月より、調味料主力工場である川崎工場(神奈川県川崎市川崎区)の液体調味料※3 製造過程で生成される脱脂大豆の残渣“ヒューマス”を、新たなバイオマス燃料として川崎バイオマス
発電所(神奈川県川崎市川崎区)に供給開始しています。

   ※1 大豆の植物性タンパク質を分解し、その分解物からアミノ酸を抽出したしぼりかす。
   ※2 再生可能な植物由来のエネルギー資源。バイオマス燃料は、植物の成長過程でCOを吸収するため、燃やしてもCOフリー
(カーボンニュートラル)とみなせる。
   ※3 大豆の植物性タンパク質を分解して得られる、アミノ酸を主成分とする液体調味料。加工食品の原料として幅広く使用される。

 今回受賞する活動と、受賞理由となった功績は下記の通りです。

【受賞する活動】
 食品製造過程残渣のバイオマス燃料化
【受賞理由となった功績】
   大豆由来の液体調味料製造時に発生する残渣を、バイオマス燃料として
開発。バイオマス発電所に供給し、電力供給に貢献。

この残渣の原料は大豆である為、植物の成長過程でCOを吸収しており、燃やしてもCOフリー(カーボンニュートラル)とみなせ、同様のバイオマス燃料である
生木チップと同等の熱量を有し、湿分除去ベースでは石炭並みの熱量を有する、非常に有用なバイオマス燃料です。バイオマス発電所へは年間3000〜4000tの残渣を供給する見込みで、これが寄与する発電量は約390〜520万kwh
(約650〜900世帯分の電力)であり、COに換算すると年間2,200tに相当します。大豆搾りカスの燃料化は、エネルギー供給の促進だけでなく、環境保全の観点からも、廃棄物の削減、資源化率向上の取り組みにも貢献できます。
 (参照 環境省報道発表資料 http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14504

 本地球温暖化防止活動環境大臣表彰は、環境省が、地球温暖化対策推進の一環として、平成10年度から毎年、地球温暖化防止月間である12月に、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人又は団体を対象に、行っているものです。
 なお、平成23年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰の表彰式は、12月14日(水)11:00より、東京都
千代田区のKKRホテル東京にて行われます。

 また、受賞対象となった取り組みのスタート時のプレスリリースにつきましては、下記URLにてご覧いただけます。
(参照 当社HP http://www.ajinomoto.co.jp/press/2011_06_22.html

 

【味の素グループ・地球温暖化防止への取り組み 〜味の素グループ・ゼロエミッション計画〜】

 「味の素グループ・ゼロエミッション計画」は、あらゆる事業領域から生じる環境負荷を極小化することを目指し、数値目標を設定してグループ全体で取り組んでいる行動計画です。CO排出量については、2011−2013年度環境中期計画において以下目標を設定し、削減に取り組んでいます。

 

 <2011−2013年度3ヵ年計画目標>
      国内排出総量49.3万t以下(対1990年度実績の7%減)(対2005年度実績の8%減)
      対生産量の排出量を対2005年度実績の35%以上削減

 <今後の取り組み事例>
     〔2012年度中開始予定〕サトウキビの搾り粕および木屑を燃料とするバイオマスボイラーを導入。
                                      (ブラジル:ラランジャル・パウリスタ工場)
     〔2013年度中開始予定〕 キャッサバでん粉精製工程で発生するメタンガスをバイオガスとして活用。
                                      (タイ:カンペンペット工場)

 なお、当社の環境への取り組みについての詳細は、下記URLにてご覧いただけます。
 「環境への取り組み」サイト:http://www.ajinomoto.co.jp/activity/kankyo/

 「味の素グループ環境報告書2011」はこちらからダウンロードしていただけます。
 http://www.ajinomoto.co.jp/activity/kankyo/report/index.html

報道関係の方向けお問い合わせ先:pr_info@ajinomoto.com
 
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