2011年6月15日
味の素グループ、震災後の重要施策を決定
〜被災地支援、スマート・エネルギー施策、安定供給バリューチェーンの強化〜
 2011年3月11日に発生しました東日本大震災の影響により、被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興を心よりお祈りするとともに、全力を挙げて支援してまいります。

 味の素グループ(味の素株式会社 社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)は、このたびの震災による影響を踏まえ、下記の3つを柱とする震災後の重要施策を決定致しました。

 

 上記につきましては、既に発表しております中期経営計画の諸施策に加えて重要課題と位置づけると共に、今後、グループ会社それぞれにおいても、検討・実施してまいります。

【震災後の施策概要】

I . 被災地特有の“食事の栄養アンバランス是正”をサポートする“被災地支援”(3年間目処)
1.現地管理者として専任の部長を派遣(7月より)
     現地の行政・NPO・NGO・栄養士会等との直接窓口として、ニーズにあった協力体制を作り、丁寧な支援を推進
2.“健康で栄養バランスの取れた食生活”のための情報の提供
    ・地域の栄養士会との連携による、メニューレシピ提供・健康栄養セミナー実施
3.日常生活への復帰の第一歩としての“調理”をサポート
    ・“味の素グループ商品詰合せ”の提供(総数60,000セット予定)
    ・岩手県の仮設住宅向け(14,000セット)からスタート
4.グループ社員ボランティアのサポート
    ・グループ社員ボランティアによる現地での炊出し手伝い、商品詰合せ作業手伝い実施
   
II . 電力エネルギーを、適切、かつ賢く使用することを基本とする“スマート・エネルギー施策”の実施
1.働き方の見直し(味の素本社、支社)
    (1)夏季長期休業の実施 
         8月に特別休暇を付与し、有給休暇と合わせて連続休暇(6〜9日間)取得を推進
    (2)夏季始業終業時刻の1時間前倒し
         7月1日から9月30日まで就業時間を7:45〜16:20へ変更 
    (3)“クールビズ”実施中(4月25日〜9月30日)
    (4)電灯の間引き、エレベーターの一部休止等による電力使用量削減
2.生産部門の休日・夜間生産シフトと自家発電設備導入
    安定供給を維持するとともに使用電力量の削減を図る。特に、休日、夜間での生産シフト等により、
    東京電力・東北電力管内の工場(27工場)の平日のピーク時使用電力15%削減を実施する。
    (1)休日への生産シフト体制(実施工場8工場)
         味の素冷凍食品社(群馬)、カルピス社(群馬)、クノール食品社(神奈川)
         味の素パッケージング社(神奈川)、J-オイルミルズ社(千葉)、
         コメック社(千葉)、フレックデザート社(埼玉)、ヤマキ社(群馬)
    (2)夜間への生産シフト体制(実施工場12工場)
         味の素冷凍食品社(群馬)、カルピス社(群馬)、クノール食品社(神奈川)
         味の素ファインテクノ社(神奈川・群馬)、味の素パッケージング社(神奈川)、
         J-オイルミルズ社(神奈川)、ギャバン社(栃木)、ヤマキ社(群馬)、
         コメック社(千葉)、フレックデザート社(埼玉・栃木)、
    (3)他地域の工場への一部生産シフト(実施工場3工場)
         味の素冷凍食品社(群馬):一部生産を中部工場(岐阜)にシフト
         カルピス社(群馬):一部生産を岡山工場(岡山)にシフト
         クノール食品社(神奈川):一部生産をクノール食品社中部事業所(三重)にシフト
    (4)自家発電設備導入(既存5工場、新規7工場、計12工場)【下線は新規導入
         〈1〉味の素社(神奈川)、カルピス社(群馬)、クノール食品社(神奈川)(3月導入済)
               J−オイルミルズ社(神奈川・千葉)、味の素製薬社(埼玉)、
               エースベーカリー社(神奈川)(6月中導入見込)川研ファインケミカル(埼玉)
               (5月導入済)デリカエース社(埼玉・山形)(6月中導入見込)
               日本プロテイン社(栃木)(6月中導入見込)AGF関東社(群馬)(8月中導入見込)
         〈2〉味の素社川崎工場の東電への電力供給
               発電設備の稼動により、真夏のピーク時でも、14,000kW(33千世帯分)を供給できる
               ように維持(昨年度ピーク時供給:11,000kW)
               ※平常時発電量の50%、真夏のピーク時発電量の40%に相当
   
III . 顧客視点に立った、安定供給のためのバリューチェーンの強化
1.基本的な考え方:
    “集中・効率優先”に“安定供給のための分散化・補完体制”視点を付加
2.国内食品バリューチェーン対応強化の方向性
    ・原料調達
      「共通原料化」、「シンプルレシピ化」、「代替レシピ開発」、主原料の補完体制
    ・生産拠点
      「分散化」、バックアップ体制
    ・物流
      在庫の「中央集中」から「消費地シフト」、物流経路の複数化、フレキシブルな情報システムの設計
3.大阪支社の本社情報バックアップ機能強化
4.スケジュール
    短期・中期で取り組むテーマ具体化(2011年9月)

報道関係の方向けお問い合わせ先:pr_info@ajinomoto.com
 
閉じる