2010年8月10日
財団法人 味の素食の文化センター主催 食の文化ライブラリー公開講座
「錦絵に見る江戸の食文化」
開催のご案内
 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)が1989年に設立した、
財団法人 味の素食の文化センター(理事長:山口範雄 所在地:東京都港区)は、10月9日(土)及び16日(土)、味の素グループ高輪研修センターにおいて、食の文化ライブラリー公開講座「錦絵※1に見る江戸の食文化」を開催します。
※1錦絵… 1765年以降に確立された多色刷りの浮世絵版画。美術的価値と共に当時の風俗を今日に伝える歴史資料としての意義も大きい。

【食の文化ライブラリー公開講座「錦絵に見る江戸の食文化」開催概要

 財団法人 味の素食の文化センターでは、2005年から、年に数回ずつ、多彩なテーマで食の文化ライブラリー公開講座を開催しています。
 本年は、「錦絵に見る江戸の食文化」を年間テーマとし、5、6月の公開講座ではグルメな江戸っ子にとっての人気メニューである天麩羅と蒲焼を取り上げました。本テーマを通じ、当時の人々の暮らしの中で育まれ、今日に繋がる食について新たな発見を重ねることにより、日本の食文化に対する関心を高めていきたいと考えています。

 また、当財団の公開施設「食文化展示室」(東京都港区高輪 味の素食の文化センター内)にて、企画展示「錦絵にみるパロディーと食 〜錦絵をもっと楽しむ〜」を2010年10月5日(火)より11月30日(火)まで開催します。
 幅広い対象を題材に自由闊達に描かれた錦絵は、江戸時代の情景、世相、人々の暮らしを今日に伝える貴重な媒体です。その錦絵を、風刺や見立て※2といった描き手の目線と、描かれている食材や料理、食事風景などの食文化に着目しながら見ていくことにより、当時の社会事情に対する理解が深まり、錦絵の楽しみ方も一段と広がります。
 味の素食の文化センターでは食に関わる錦絵の収集を行っており、現在約110点を所蔵しています。
常設展示、企画展示を通じ、より多くの方々に錦絵の面白さと共に日本の食文化を伝えていきたいと考えています。
 なお、錦絵は和紙に植物性の絵の具で刷った木版画のため外気や光線の影響を受けやすい性質があります。11月からは作品保護のためレプリカを中心にした展示となります。
 ※2見立て…和歌や逸話などの古典的首題を最新の風俗に変えて表現すること。一種の謎解き。
 
【財団法人 味の素食の文化センターについて】
  理 事 長   山口範雄
  所 在 地   〒108−0074 東京都港区高輪3−13−65
味の素グループ高輪研修センター内
  施   設   「食の文化ライブラリー」「食文化展示室」
  開 館 日   毎週月〜土曜日
  開館時間   10:00〜17:00
  休 館 日   日曜日・祝祭日・年末年始・図書整理期間
※詳細はホームページをご覧下さい。
http://www.syokubunka.or.jp/facilities/library/schedule/index.html

味の素株式会社が1979年に創業70周年記念事業として開始した食文化事業を継承しつつ、さらに公益的次元に発展させるため、1989年の創業80周年の節目に農林水産大臣の許可を得て設立しました。当財団は食文化研究活動の支援を行う研究協力事業と食文化の発展のための普及事業を目的に、「食の文化フォーラム」や「食の文化シンポジウム」の開催、食文化誌『ヴェスタ』(季刊)の発行、「食の文化ライブラリー」や「食文化展示室」の運営などを通して、「食」を学問・文化として考察し、その成果を広く社会に発信しています。昨年、設立20周年を迎えました。
 
報道関係の方向けお問い合わせ先 : pr_info@ajinomoto.com
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