2010年5月10日
減損処理に伴う特別損失の計上および繰延税金資産取崩しに関するお知らせ
 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)は、平成22年3月期決算において、下記の通り減損損失を特別損失に計上することおよび繰延税金資産取崩しを行いましたのでお知らせします。

1.減損処理に伴う特別損失の計上及びその内容
 (1)当社は、三重県四日市市および佐賀県佐賀市にある甘味料製造設備について、51億円を
    減損処理し、特別損失に計上します。円高による輸出採算の悪化や競合等との競争による
    販売価格の低迷などにより、継続して赤字となっており、また現時点で将来にわたる回収
    可能性が低いため、帳簿価額を備忘価額まで減額します。

 (2)当社は、三重県四日市市にある医薬中間体製造設備について、13億円を減損処理し、
    特別損失に計上します。当該製造設備は医薬品メーカーから受託した医薬中間体を製造して
    おりますが、医薬品市場における新薬開発数の減少などの影響を受け、生産計画が大幅に
    遅れているため、継続して赤字となっております。また現時点で将来にわたる回収可能性が
    低いため、帳簿価額を回収可能価額まで減額します。なお、回収可能価額は使用価値により
    測定しており、将来キャッシュ・フローを5.3%で割り引いて算定しております。

 (3)当社のブラジルの連結子会社において、飼料用アミノ酸製造設備について、73億円を
    減損処理し、特別損失に計上します。レアル高による輸出採算の悪化や当初計画より
    原燃料価格が高騰したことなどにより、継続して赤字となっており、また現時点で将来に
    わたる回収可能性が低いため、帳簿価額を回収可能価額まで減額します。なお、回収可能
    価額は使用価値により測定しており、将来キャッシュ・フローを12.5%で割り引いて
    算定しております。

2.繰延税金資産の取崩し
  当期及び今後の業績動向を勘案し、当社の繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した
  結果、平成22年3月期決算において、繰延税金資産を64億円取り崩すこととします。
以上
報道関係の方向けお問い合わせ先:pr_info@ajinomoto.com
 
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