2010年5月10日
平成22年3月期連結決算は減収増益
●当期営業利益は640億円(前年同期比157%)
●当期純利益は166億円
当期の配当金は平成21年3月期と同額の1株当たり年間16円を予定
 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)の平成22年3月期連結決算は以下の通りです。連結業績では売上高は11,708億円(前年同期比98%)、同営業利益は640億円(同157%)、経常利益は
676億円(同261%)、当期純利益は166億円の減収増益となりました。
 

 【国内食品事業】売上高は前期をやや下回り、営業利益は原材料価格がやや沈静化したこともあり前期を大幅に上回りました。商品別の売上げは、「ほんだし®」は堅調に推移、うま味調味料「味の素®」は発売100周年を契機とした店頭活動もあり、前期並みの実績を確保しました。マヨネーズ類は、昨年新発売の「GABAN® 
スパイスドレッシング」の貢献もあり、好調に推移しましたが、スープ類は前期を下回り、「Cook Do®」は前期をやや下回りました。「アミノバイタル®」は、自主回収の影響で粉状製品が前期を大幅に下回りました。冷凍食品は主力品の「ギョーザ」の売上げは順調に伸長しましたが、米飯類や一部の弁当用商品が前期を大きく下回ったため、減収となりました。
 【海外食品事業】売上高、営業利益共に前期を大幅に上回りました。尚、当期から加工用うま味調味料の事業区分をアミノ酸事業から海外食品事業に変更しており、これに伴い売上高が523億円、営業利益が118億円各々増加しました。調味料事業では、アジアで「味の素」および家庭用風味調味料の販売が好調、西アフリカ諸国でも家庭用「味の素」の販売が大幅に伸長しました。食品加工業向け「味の素」の売上げは、国内では前期を大幅に上回り、海外では為替の影響があったものの堅調に推移しました。
 【アミノ酸事業】電子材料の貢献はありましたが、加工用うま味調味料の事業区分の変更に加え、競争激化、為替等の影響を受け、大幅な減収、減益となりました。飼料用アミノ酸ではスレオニン、トリプトファンは販売数量の大幅な伸長により前期の売上げを大きく上回りましたが、リジンは期の前半の販売価格の下落影響を受けて、前期を下回りました。アミノ酸化粧品「Jino®」およびコンピュータ用の層間絶縁フィルムの売上げは好調に推移しました。
 【医薬事業】自社販売製品、提携販売品のいずれも前期を下回ったことから、全体として減収となり、原材料価格の上昇等も加わり減益となりました。
 【平成23年3月期の連結業績予想】売上高12,340億円、営業利益570億円、経常利益550億円、当期純利益230億円を見込んでおります。通期の為替レートは1ドル=90.0円で設定しております。
 なお平成23年3月期の配当金は、当期と同額の1株当たり年間16円(うち中間配当金8円)を予定しております。
報道関係の方向けお問い合わせ先:pr_info@ajinomoto.com
 
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