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味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)と、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のDavid Heber博士を中心としたグループは、辛くないトウガラシの新規成分であるカプシエイト類の機能研究を推進してきました。この度、米国において肥満者を対象にダイエット下のエネルギー代謝量に対するジヒドロカプシエイトの影響に関する試験を実施し、ジヒドロカプシエイトの摂取によって<食事摂取後の熱産生>が増加することを明らかにしました。この研究成果は、2010年4月24日から開催されるExperimental Biology 2010(米国栄養学会等の共同開催学会、アメリカ合衆国アナハイム)で発表される予定です。 ヒトのエネルギー代謝は、<基礎代謝>、<食事摂取後の熱産生>、<身体活動によるエネルギー代謝>に分けられます。これまでの国内外の試験結果から、カプシエイト類の4週間連続摂取により基礎代謝量を1日 約50kcal増加させることがわかっています。この度、肥満大国と呼ばれる米国で肥満治療や肥満予防策の1つとして食事による体重管理に注目が集まる中、4週間にわたる超低カロリーダイエット(食事制限)とジヒドロカプシエイトの併用による、減量下における<食事摂取後の熱産生>への効果を検討するため、以下の試験を実施しました。
【参考資料】 ※1:<ジヒドロカプシエイト> カプシエイトと同様、カプシエイト類に属しており、トウガラシの辛味成分であるカプサイシンと類似の構造をしていますが、辛味はほとんど感じられません。京都大学大学院農学研究科の矢澤教授により自殖選抜された辛くないトウガラシ中に含まれています。ジヒドロカプシエイトを含むカプシエイト類は、カプサイシンと同様に、基礎代謝量の増加(1日約50kcalの代謝アップ)、体脂肪低減、体重減少作用などの生理機能があることが報告されています。 ※2:<食事摂取後の熱産生> 食事を摂った時に上昇するエネルギー代謝量のことです。食事を摂ると体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されます。そのため、食事をした後は安静にしていてもエネルギー代謝量が増えます。 (ヒトのエネルギー代謝は、<基礎代謝>、<食事摂取後の熱産生>、<身体活動によるエネルギー代謝>に分けられます) ※3:<呼吸商> 体の中で栄養素が分解されてエネルギーに変換するまでの酸素消費量に対する二酸化炭素排出量の比率のことです。栄養素によってその比率が変わるために、体の中でどの栄養素が使われているかを表しています。 この値が低くなると、脂肪がより使われていることになります。 ※4:(発表の題名・発表者) Effects of dihydrocapsiate on diet-induced thermogenesis following 4 weeks of very low calorie dieting. T. Y. Amy Lee, Alona Zerlin, Gail Thames, Zhaoping Li, and David Heber UCLA Center for Human Nutrition, David Geffen School of Medicine at UCLA, Los Angeles, California USA |
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