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味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)は、当社グループのアミノ酸主力商品の一つである「飼料用リジン」を、経済産業省及び関係省庁が推進する「カーボンフットプリント制度試行事業」の
「PCR(Product Category Rule)※2原案策定計画」に登録申請し、10月15日に受理されました(PCR計画登録番号:PPR−046)。同事業は、商品・サービスの二酸化炭素(CO2)排出量の見える化を通じて低炭素社会の実現を推進するもので、当該の商品・サービスのカーボンフットプリント算定結果は、第三者機関の社団法人産業環境管理協会の検証を受け、適当であれば、CFPマークを付与されます。 飼料用リジンは、家畜の飼料に加える飼料用アミノ酸の一つです。トウモロコシや小麦、大豆粕といった天然の飼料に加えることで環境問題への貢献が期待できます。 【飼料用アミノ酸の環境貢献】 動物(家畜)は、生育の過程で、人と同じようにバランスよくアミノ酸を摂取する必要があります。必要とするアミノ酸のうち、一つでも不足があると他のアミノ酸まで有効に使えず、それらは窒素化合物として排泄されてしまいます(下図参照)。この排泄が過剰になると、土壌・水質汚染の原因になります。また、家畜糞尿中の窒素化合物は土壌や大気中で酸化・還元され、一部の窒素がCO2の約300倍の温室効果を持つ一酸化二窒素(N2O)として大気中に放出されます。 最も不足しがちなアミノ酸・リジンを補うことで、動物の体内でのアミノ酸吸収効率がよくなるため、窒素排泄量が減少し、土壌や水質への負荷低減並びに温室効果ガスであるN2Oの発生抑制に貢献します。 味の素グループは、経済産業省及び関係省庁が推進する「カーボンフットプリント制度試行事業」に賛同し、飼料用リジンを端緒に、CO2排出量の見える化を通じて、低炭素社会の実現に貢献していきたいと考えています。
【「桶の理論」に基づく、理想的なアミノ酸バランス】 ![]() |
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