2009年9月30日
「味の素製薬株式会社」2010年4月1日に発足
 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区、以下、味の素(株))は、本日開催の取締役会において、医薬事業を分社化した上で、営業・マーケティングを担当する味の素ファルマ株式会社(社長:豊田友康 本社:東京都中央区)と、生産・物流を担当する味の素メディカ株式会社(社長:佐藤文正 本社:東京都中央区)の2社と統合して、2010年4月1日に「味の素製薬株式会社」を発足させることを決定しました。
これにより新会社では、研究開発、生産、販売まで一貫した事業展開を行っていきます。5年以内に医薬事業において、売上高1,000億円、営業利益率20%を目指します。

【新会社発足の目的】
 味の素グループは「うま味」の発見を出発点に、バイオ、アミノ酸技術をベースとする研究開発力を成長の源泉として食品、アミノ酸、医薬・健康分野において独自の価値を創出し続ける「グローバル健康貢献企業グループ」を目指しており、今回の医薬新会社発足もその一環として行なうものです。グループの研究開発の成果を活かした「味の素グループならではの薬づくり」をより一層進めてまいります。

【味の素グループの医薬事業の位置づけ】
 味の素グループの医薬事業は、アミノ酸の応用からスタートした輸液や医療用食品といった臨床栄養を基盤に、消化器疾患領域と代謝性疾患領域に特化し、他社にはないユニークな製品を提供しています。
2005年4月からは3社運営体制を始め、味の素(株)が医薬事業における経営戦略・開発戦略・信頼性保証・研究開発機能を、味の素ファルマ(株)が営業・マーケティング機能を、味の素メディカ(株)が生産・物流機能を 各々担う体制に編成し、研究開発力・営業力の強化、高品質の追求、コスト競争力の強化に努めてきました。
 激変する医薬品業界の環境を踏まえ、医薬分野の研究開発・生産・販売をひとつの法人として一体化することで、迅速化・効率化された競争力ある事業運営を行い、味の素グループの発展を支える医薬事業の成長戦略を実現するとともに、一人ひとりの健康とよりよい生活に貢献し、患者様、医療従事者の皆様から信頼と安心を得られる存在を目指します。

《新会社概要(予定)》
1. 社         名 味の素製薬株式会社(AJINOMOTO PHARMACEUTICALS CO., LTD.)
2. 資   本   金 4,650百万円(味の素(株)100%出資)
3. 発   足   日 2010年4月1日(木)
4. 代   表   者 代表取締役社長 豊田友康
5. 本社所在地 東京都中央区入船二丁目1番1号
6. 事 業 内 容 医薬品の研究開発・製造・販売、医療用食品の販売
[主要医薬品]
「リーバクト®配合顆粒」(分岐鎖アミノ酸製剤)
「ソリタ®−T輸液」(輸液用電解質液)
「ピーエヌツイン®輸液」(高カロリー輸液用糖・電解質・アミノ酸液)
「エレンタール®配合内用剤」(成分栄養剤)
「カーボスター®透析剤」(人工腎臓用透析剤)
「アテレック®錠」(持続性Ca拮抗降圧剤)
「ファスティック®錠」(速効型食後血糖降下剤)
「アクトネル®錠」(骨粗鬆症/骨ページェット病治療剤)
7. 従 業 員 数 約1,800名

<参考資料>
味の素グループ医薬事業3社の概要(2009年6月30日現在)

 

※2009年3月期連結決算(医薬事業) 売 上 高  858億円
  営業利益  137億円

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