2009年1月9日
営業外費用の発生に関するお知らせ
 味の素株式会社(社長:山口範雄 本社:東京都中央区)は、平成21年3月期第3四半期連結決算(平成20年
10月1日〜平成20年12月31日)において、下記の通り営業外費用が発生する見込みとなりましたので、お知らせします。
 
 
1. 営業外費用の発生および内容
当社の連結子会社である味の素インテルアメリカーナ社および味の素ビオラティーナ社(両社ともに ブラジル法人。以下、当該子会社という。)において、営業外費用に約100億円の為替差損(連結)が発生する見込みです。
当該為替差損の内容は次の通りです。
 
1)   NDF(non-deliverable forward)取引残高の為替差損
当該子会社は、過去数年に亘るUSドルに対するブラジルレアル高の進行の中、製品輸出の決済に係る為替変動リスクを回避するため、実需予想に基づくNDF取引を行ってきましたが、「米国リーマンショック」に端を発した未曾有の金融危機に伴う為替相場の急激な変動により、当第3四半期連結決算において約60億円の為替差損が発生する見込みです。当該取引の残高は四半期毎に時価評価を行い、評価損益を為替差損益として営業外損益に計上することになっており、当第3四半期末での当該取引残高は、約212百万USドルです。
 
2)   外貨建借入金残高に係る為替差損
当該子会社は、当第3四半期末において、当社からの長期融資を中心に152百万USドル、23億円の外貨建の借入金残高を有しています。当該借入金から発生した当第3四半期での為替差損は、約40億円となる見込みです。
 
2. 平成21年3月期通期の連結業績予想につきましては、当該発生事実を含めて現時点において集計中であるため、集計が完了した時点でお知らせします。
 
 
(参考資料)
 
1)   NDF取引
為替先物市場が未成熟または取引制限が課せられている通貨の為替変動リスクを回避するための取引です。
 
2)   USドルに対するブラジルレアル為替相場の推移
(過年度推移)
時期  2003年3月  2004年3月  2005年3月  2006年3月  2007年3月  2008年3月
為替レート 3.36 2.90 2.68 2.17 2.06 1.75
   
(当年度推移)
時期  2008年4月  2008年5月  2008年6月  2008年7月  2008年8月  2008年9月
為替レート 1.66 1.63 1.60 1.57 1.63 1.91
   
時期 2008年10月 2008年11月 2008年12月
為替レート 2.16 2.31 2.33
以上

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