2008年10月31日
減損処理に伴う特別損失の計上及び平成21年3月期第2四半期連結累計期間の
連結業績予想に関するお知らせ
 味の素株式会社(社長:山口範雄 本社:東京都中央区)は、平成21年3月期第2四半期決算において、下記の通り減損損失を特別損失に計上することとしましたのでお知らせします。
 また、この減損損失の計上及び最近の業績の動向等を踏まえ、未公表でありました平成21年3月期第2四半期連結累計期間(平成20年4月1日〜平成20年9月30日)の業績予想を、併せて下記の通りお知らせします。


  1. 減損処理に伴う特別損失の計上及びその内容
     当社は、平成21年3月期第2四半期決算において、連結会計上、連結子会社であるアモイ・フード・グループののれんのうち、134億円を減損処理し、特別損失に計上します。過去に取得した当該子会社の業績が、原材料・燃料価格の高騰によるコストアップ等により、取得当初に想定していた利益を見込めなくなったことから、帳簿価額を回収可能価額まで減額します。
     なお、上記に伴い、当社個別決算では、当社が保有するアモイ・フード・グループ株式の減損処理を行い、関係会社株式評価損86億円を特別損失に計上します。なお、アモイ・フード・グループの株式は、当社の連結子会社と共同して全株式を保有しています。


  2. 連結業績予想について
    平成21年3月期第2四半期連結累計期間(平成20年4月1日〜平成20年9月30日)
    (単位:百万円)
      売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
    今回発表予想(A) 626,409  20,251  18,814 △4,855
    前年同期実績(B) 609,603  28,547  27,473  13,966
    増 減 額 (A-B)  16,805 △8,296 △8,658 △18,821
    増  減  率 (%)    2.8% △29.1% △31.5% -

  3. 業績予想開示の理由
     当社は、予算編成を通期ベースで行っており、業績の進捗管理およびその評価は通期でのみ実施しているため、第2四半期連結累計期間における業績予想は開示しておりませんでしたが、前年同期の実績に比較して大きく変動する見通しとなったため開示します。変動の主な理由は以下の通りです。

     国内食品事業においては、原材料価格の高騰の影響を受けておりますが、昨年10月1日のカルピス(株)の完全子会社化により、営業利益は前年同期を上回る見通しです。海外食品事業は、円高による為替のマイナス影響や原材料価格の高騰等により営業減益となる見通しです。アミノ酸事業も、輸出拠点国の通貨高による輸出採算性の悪化および原燃料価格の高騰等により、営業利益が前年同期実績を下回る見通しです。これらの結果、第2四半期連結累計期間全体として、営業利益が前年同期実績を大きく下回る見通しとなりました。また、上述の通り減損損失を特別損失に約134億円計上するため、純損失は48億円となる見通しです。


  4. その他
     平成21年3月期通期の連結業績予想につきましては、第2四半期連結累計期間の見通しと、直近の為替、原燃料価格の状況を踏まえ精査中であり、平成20年11月7日の第2四半期決算発表時に公開する予定です。
     なお、平成20年5月9日に公表しました配当予想につきましては、修正はありません。

(注) 上記業績予想は、当社が本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因により異なる結果となる可能性があります。
   
  以上