2008年5月9日
平成20年3月期連結決算は増収減益
●当期営業利益は605億円(前年同期比95%)
●当期純利益は282億円(前年同期比93%)
当期の配当金は1円増配の1株当たり年間16円を予定
 味の素株式会社(社長:山口範雄 本社:東京都中央区)の平成20年3月期連結決算は以下の通りです。連結業績では売上高は12,165億円(前年同期比105%)、同営業利益は605億円(同95%)、経常利益は557億円(同91%)、当期純利益は282億円(同93%)の増収減益となりました。
(単位:億円)
  連結実績 前年比
売上高 12,165(12,200) 105%
営業利益    605  (640)  95%
経常利益    557  (600)  91%
当期純利益    282  (303)  93%
 ※億円未満切捨て (  )内は公表業績予想数値

連結業績セグメント別概況
(単位:億円)
  売上高 前年増減 前年比 営業利益 前年増減 前年比
国内食品 6,327 155 103% 157 △119  57%
海外食品 1,555 277 122% 149    47 147%
アミノ酸 2,860 146 105% 191    41 128%
医薬  840   7 101% 149   △8  95%
その他  582 △6  99%  28   △0  98%


 国内食品事業の売上高は、昨年10月1日のカルピス(株)の完全子会社化、及びコーヒー類の貢献等により前年同期をわずかに上回りましたが、営業利益は「ほんだし®」及び冷凍食品の減収、原材料価格の高騰等により大幅な減益となりました。「ほんだし®」は昨年9月に実施した製品改訂に伴う価格政策変更の影響で販売数量が減少し、大幅に減収となりました。スープ類は堅調に推移しました。「Cook Do®」は前年同期をやや上回り、マヨネーズ類は昨年8月発売の「ピュアセレクト® ローカロリー コクうま カロリー55%カット」 の貢献により好調に推移しました。冷凍食品は本年1月末に発生の中国製冷凍餃子の件で「ギョーザ」を中心に販売が苦戦し、減収となりました。コーヒー類はインスタント及びレギュラーコーヒー共に売上を伸ばし増収となり、飲料は「カルピスウォーター®」が好調に売上を伸ばし増収となりました。
 海外食品事業は家庭用・外食市場向け「味の素®」や風味調味料の大幅な伸長に加え、為替の影響もあり、大幅な増収・増益となりました。「味の素®」はアジアや西アフリカ諸国で大幅に伸長し、風味調味料はアジアや南米で、また即席麺や缶コーヒー「Birdy®」はアジアで大幅な増収となりました。
 アミノ酸事業は増収・増益となりました。飼料用アミノ酸は欧州・北米及びアジアでリジンが売上を大きく伸ばし、大幅な増収となりました。甘味料は加工用の販売数量増や南米でのアスパルテームを使用した粉末ジュース「Refresco MID®」の拡売により大幅な増収となりました。化成品はコンピュータ用の層間絶縁フィルムの売上が好調に推移しました。
 医薬事業は自社販売品の肝疾患用分岐鎖アミノ酸製剤「リーバクト®」や成分栄養剤「エレンタール®」、及び医療食が、提携販売品ではカルシウム拮抗降圧剤「アテレック®」や骨粗鬆症治療薬「アクトネル®」が増収となりましたが、糖尿病治療薬に関する契約一時金のあった前期の営業利益には至りませんでした。
 平成21年3月期の連結業績は、売上高12,725〜12,775億円、営業利益650〜700億円、経常利益610〜660億円、当期純利益300〜330億円を見込んでおります。通期の為替レートは、1ドル=100円で設定しております。
 なお平成21年3月期の配当金は、平成20年3月期と同額の1株当たり年間16円を予定しております。

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