2005年9月21日
〜循環型社会実現に向けて〜
「味の素グループ・ゼロエミッション」05/10計画を開始


    味の素株式会社(社長:山口範雄 本社:東京都中央区)は、「味の素グループ05/10中長期経営計画」
   の基本戦略に掲げる“CSR経営”に基づき、環境への取り組みにおける具体的達成目標値を定めた「味の素グループ・
   ゼロエミッション」05/10計画を策定し、2005年度よりこの計画のもと、国内外グループ全体で各種の
   環境負荷の極小化に向けて更に取り組みます。

   「味の素グループ・ゼロエミッション」05/10計画では、具体的に以下の3つを重点項目にして取り組みます。
    1.廃棄物ゼロエミッション :廃棄物の再資源化率99.0%以上を全事業場で達成する。
    2.排水ゼロエミッション  :浄化処理後の排水汚濁濃度BOD10ppm以下、全窒素5ppm
                   以下を全生産事業場で達成する。
                   (世界の先進法規制の10分の1のレベル)
    3.COとフロン類    :CO排出量原単位を対2002年度で20%削減する。
                   特定フロン類を2007年度までに全廃する。


    また、「味の素グループ・ゼロエミッション」の実現に向け、2004年度に廃棄物削減、排水負荷削減、
   およびCO削減ついて、以下の実績を上げました。

    1.廃棄物削減:
     1)グループの3カ国8工場が新たに“廃棄物ゼロエミッション”を達成しました。
       これにより調味料、飼料添加物、食品を主に生産する10カ国24工場が“廃棄物ゼロエミッション”工場
       となりました。
     2)廃棄物再資源化率は、2004年度97.8%となりました。
       (2001年度93.2%、2002年度95.0%、2003年度96.3%)
    2.排水負荷削減:
     革新的な製造プロセスの導入による工程廃水の削減や、微生物の脱窒素の働きを利用した微生物脱窒法
     (BDN法)など高度な廃水処理技術の開発を行い、海外2工場を含む国内外6工場が“排水ゼロエミッション”
     を達成しました。
    3.CO排出量削減:
     1)グループ全体のCO総排出量の約80%を占める発酵関連部門において、生産効率を高め、
       省エネルギー型の生産プロセスを導入し、COの排出量原単位を前年度比で約10%削減しました。
     2)国内商品物流部門では、モーダルシフトの取り組みが更に進展し、モーダルシフト率が26.3%に
       達しました。


    「味の素グループ・ゼロエミッション」05/10計画ならびに味の素グループの環境への取り組み2004年度
   実績は、ホームページ(URL http://www.ajinomoto.co.jp/company/kankyo/)で詳しくご説明しています。

    味の素グループは、技術革新を積極的に行い、循環型社会実現に貢献できるよう、地球環境の保全に取り組みます。


   【参考資料】

         


   【味の素グループの“廃棄物ゼロエミッション”の定義】
    工場や事業所が排出する廃棄物(工程副生物ならびに一般廃棄物)の再資源化率が99.0%以上
    (単純焼却、埋立など、再資源化されることなく処分される廃棄物の割合が1.0%未満)

   【味の素グループの“排水ゼロエミッション”の定義】
    工場が排出する浄化処理後の排水濃度が、BOD510ppm以下、全窒素5ppm以下。


   【資料】

        新たに3カ国8工場で“廃棄物ゼロエミッション”を達成
        〜2004年度、味の素グループ廃棄物再資源化率は97.8%〜

     すべての事業活動から発生する各種の環境負荷の極小化に取り組む中、2004年度には、ペルー、
    インドネシア、日本のグループ8工場が新たに“廃棄物ゼロエミッション”を達成し、調味料、飼料添加物、
    食品を主に生産する10カ国24工場が“廃棄物ゼロエミッション”工場となりました。また、廃棄物再資源化率は、
    2004年度97.8%と目標の99.0%に着実に近づいております。

    主な取り組みは以下の通りです。
     1.発酵関連生産部門(調味料、飼料添加物等の生産):グループ全体の93%の量の廃棄物を発生
                               (工程副生物、排出物)
      1)各地域の農業ならびに製糖・デンプン工業との連携による濃縮副生液や固形副生物の肥料・飼料への
        加工・販売、また一般廃棄物の分別徹底による再資源化などの取り組みを進めており、再資源化率は
        99.0%に達しました。
      2)発酵生産の副生物から高い付加価値を持った“副製品”を製造する技術開発を積極的に行い、“アミノ酸
        発酵まるごと製品化”を実現していきます。
     2.食品関連生産部門:
      1)生産工程で発生する原料の残さを有機肥料や牛の飼料として再利用する、廃食用油をボイラー燃料に
        使用するなどの取り組みにより再資源化率93.9%となりました。
     3.国内営業部門:
      1)流通などお取引先様のご協力を得ながら、返品・廃棄商品の削減が進みました。
      2)オフィス部門では、味の素(株)本社ビル食堂から発生する廃食用油を飼料・石鹸・「VDF※」の
        原料として全量リサイクルしています。
                   ※VDF:Vegetable Diesel Fuel 植物油を原料とするディーゼル燃料

    
    

     味の素グループは、廃棄物の3R(リデュース、リユース、リサイクル)を更に推進し、各国・地域の特性および
    廃棄物の特性に合わせた再資源化の取り組みを展開し、2010年度までに非生産系事業場を含めたすべての国内外の
    工場や事業所で、“廃棄物ゼロエミッション”の達成を目指します。

							
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